I 君のこと・・・

 I 君のこと・・・

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        昨夜は 日本歯科大学藤沢支部校友会っていう、集まりで 中華の銀座アスターに居たよ。 いつもは、外部にばかり 目を向けてるけど、たまには 地域の付き合いも、顔出してるんだよ―^^、、

藤沢の歯科医師会の会員が300くらい居るけど 大学単位では 日本歯科大学が 最古の大学で卒業生も必然的に多くなる。

 そんなんで 民主党小沢グループみたいに 最大派閥なんだけど、 今回の出席者は 18人だけね・・ 今回の趣旨は 来たる参院選で 民主党から母校出身者が、出るから 「シッカリ応援しましょー」というもの・・   

2010_05210004.JPG好奇心の強い オイラだけど この手の話には 全く 興味がなくて、隣の席の 五月に開業したばかりの 新入会員の高橋せんせー(写真で オイラの 左隣の 背の高い人^^)に チャチャ入れてたよ・・ 

このせんせーは、青梅市で15年程、開業してて 奥さんの実家がこっちだってことで、鵠沼に今年5月に再開業したんだって・・・   専門は 障害者歯科・・  気さくな いいせんせーだよ・・・

  新入会員ってことで みんなに ビール注ぎに回ってた。 偉いな―^^ そういえば オイラも、最初の一回だけ そんなことしたなー   あほらしいから 2回はなかった・けど・・

 2010_05210001.JPG オイラがつい先日 読んだ本で 「忘れる技術」という本が、あってさ、 そこに サバン症候群のことが書かれてるんだ。 これは 自閉症の人たちに極めて多く見られる能力なんだよ。 自閉症は 知的障害の一種とみなされている。  

  しかし このサバン症候群の能力は、一度読んだ本はみな 隅々まで、記憶してしまったり(実例として 7600冊の本を丸暗記してることが 確認されている)また、 何十年間分のカレンダーを覚えていたり、円周率を、永遠に唱えて、いたり、 一度聴いただけの チャイコフスキ―の、ピアノ協奏曲を正確に弾きこなしたりと、2010_05210010.JPG

、例を「あげたらキリがない・・・この、症状、能力については、映画「レインマン」、あれだよ、あれね。

   「障害者」という言葉を聞くと、オイラには 忘れられない記憶が蘇る。

 友人に I 君というにが、居たんだ。  彼はコミュニケーション能力が 生まれつき破壊的にダメで、いわゆる 自閉症だった。  でも、天才的な記憶力で、 オイラと話していても、 「1994年 11月4日・・3時50分に どうだら、こうだらって言ってたよね・・」 とか、完璧に記憶してるんだよ。

  
2010_05210017.JPGオイラなんて、いつも、唖然くらってたもん。 覚えるもの無いんだー、とか言って いつも、電話帳記憶していたもの。 

彼は 「一種の障害者」って レッテルを世間から張られていた。 TVの内容とか理解できないんだよ。 会話も なんだか 成り立たない。 それでも 彼は 一目置かれてたよ・・

 2010_05210016.JPG というのは、とにかく 頭がよくて、特に数学は 中学から大学まで 満点以外は とったことがなくて、進んだ京都大学では 200点満点の数学のテストで、教授も、見たことがないような解法で、証明問題を解いて、400点とか、もらったって言ってた。 

 トップで入ってトップで京大を出た彼はすぐに 地方の大学の助教授に招かれたんだ。 

   でもね・・彼は、「いやなことも 忘れられないんだ」 ずっと記憶に残ってしまう。 結局、自らの命を、断ってしまった。  国家的損失だと 今でも、オイラは感じてるよ。

    多くの2010_05210011.JPG人たちは 「やっぱり 普通が一番・・」なんて 自らを、慰める傾向にあるよね・・

実際、京大を学長も驚く成績でトップ出た I 君は もう居ないのに、 日本歯科大を 中くらいででた ボンクラのオイラが 生きてるわけで・・・・

 障害者って、言葉は もともと ボンクラサイドの人たちが考えた 言葉でしょう。 この響き、良くないよ・・    基準をどこにおくかって、 ことだけだもん。

 2010_05210009.JPG日本は 多くの天才たちの芽を、摘んでいる気がしてならないんだ。 天才はごく少数だから 異端児扱いされるんだよ。  凄いひらめきを、受け入れられない方が 問題なのに・・

    だって I君からみたら、 オイラなんて 完全に 脳障害者だよ・・・ 間違いなしだよ。

今でも、新聞紙の余白に 難解な数式を ざざーーって綴っていく あの光景が 頭から離れない・・・

 

  2010_05210013.JPG 昨夜の 中華校友会・・・ 参院選の話は、全く聞かず、 高橋せんせーの 「障害者歯科専門なんです。」の言葉が、誘因となって、

 I 君を 懐かしく 想っていた オイラでした。・・・

            ” 1%のひらめきがなければ、

                                        99%の努力は無駄だよ ”

                                                                                     トーマス・エジソン

「 I 君のこと・・・」へのコメント

師匠 いろんな会合に顔を出されるのですね。
でも、常に目線は 凡人とは異なる所に—-。鵠沼に今年の5月1日に開業された高橋先生は、障害者専門歯科、例えば手話でクライアントとコンタクトをとって歯科治療の説明をするほどなんだから 障害者のクライアントも診ますとは違う目線のドクターですよね。師匠は本気の人とは波長が合うんだ。 障害と非障害の区別なんてどちらが多いかで決めてるみたいなもの。 周りに理解されないのが苦痛なのは、障害者かもね—-、皆経験あるんじゃないのこんな事は。 ひらめきを感じた時、追求する努力が大切なんだろうね。
師匠の心の中には何時までもI君は生き続けているんだ。
ひらめきと努力は、年齢には関係ない事だよね。師匠!期待してます。師匠のクリニックからも素晴らしい人達が一杯生まれてくる事を。

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カテゴリー:院長ブログ  投稿日:2010年6月13日

         

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