終わらないリズム

終わらないリズム

P1050772.jpgフェルディナント・ホドラー展が40年ぶりに日本で開催されている。 
スイスが誇る異才、ホドラーが国立西洋美術館に参上した。 
1月12日までだったので、
なんとか時間を生み出してイッテキタヨ(^^)/
 
大人1600円なんだけれど、試しに上智の学生証を、さしだしたら、スゲー怪訝な顔されたけれど、1200円にしてくれたよ。
やってみるもんだね。
  
ホドラーはスイスで1番有名な画家だよ。  
 パラレリズム(平行主義)という独自の美術理論を提唱して、
 そこから連鎖する「終わらないリズム」を生み出した。 

これは《 感情3 》 という、ホドラーの代表作なんだよ。 4人が平行であって、平衡でしょう。
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こっちは《 昼 》 これもまた3人が平行で、律動感がにじみ出ている。

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オイラのお気に入りは、この
《恍惚とした女》  踊る女の姿・・・・身体化されP1050992.JPGた感情が飛び散るもんなー

ホドラーの絵画のテーマは2つある。
 ひとつは、「死から生への覚醒」
もうひとつが「アルプスの想像力」
 雲や岩のような無機物にも自然の秩序や動的なリズムを感じていたんだ。

出品は100点・・・・この中にいると、かんんじちゃったよねー、
 その終わらないリズムってヤツをね!
  
 静寂なアルプスの山や、レマン湖にも 
終わらないリズムがある。  

2015・・・・・新しい風がオイラの額の前を通り過ぎてゆく・・・  
   人はみなそれぞれのリズムをもっている。 それは寝ている時だってP1050766.JPG変わらない。 

のんきとみえる人だって、心の底をたたけば、どことなく哀しい音がする。  

ホドラーは、非常に貧しく、不幸な生い立ちだったので、初期の作品は、「死」「憂鬱」を想起させるものばかりだったんだ。
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 しかしピカソがそうであった、ようにホドラーもまた180度方向転換する。

「相手にひとつのイメージを与える。 
次ぎにやることは、そのイメージを裏切っていくことなんだ。
それが芸術であり、人生の勝負なんだ」

 
これができるのは、リズムを止めなかった人だけだ。 
リズムを止めなければ時に乗れる。
時の翼に乗って、悲しみは飛び去る

 
ものごとってやつは、あなたの立場になればあなたが正しいし、
オイラの立場になればオイラが正しいんだ。 
 だから 気配りばかりしていたら、絶対に前には進まないようになっているんだ。
 
それに「勝ち負けは重要ではない」なんてもっともらしくいう人もいるけれど、そういうひとは、ドレドレって見て見ると、みんな負けているジャンP1050773.JPG

  日本代表のサッカー選手が、
「今日の試合は負けはしたが、収穫はありました」とか、
水泳選手が「オリンピックは楽しむために来ました」とか、
あれ、オイラ嫌なんだよね。 

  だいたい収穫、収穫って、農家じゃあないんだからさ、 ハーベーストとかよ!ッテ思うョ。
  
 アルゼンチン代表・メッシの「結果がオレの評価」 という短い節句のほうがオイラの心を捉える。
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ハードルが高けりゃー下をくぐったっていいんだし、
前には行けるよ。 

挫折だって思うことも、
それって、左折でしょう。
ちょっと寄り道でしょう。

 いいよね(^_^)v いいリズム♪だ!

「終わらないリズム」へのコメント

超の付く 忙しい師匠が 時間を工面して お茶目に学生証を提示し切符売り場の人の反応を観察し 国立西洋美術館での ホドラーの絵画展に….
クリニック紹介の理事長の趣味欄には 出てこない 絵画への造詣の原点は 何処か オイラには謎!!
院内には 海に関する絵は 多数掲示されている。
でも ピカソも 岡本太郎 居ない。アインシュタインの写真は院長室にかざってあるらしい。
オイラの考えは 芸術という物は 理屈で相手に伝える哲学ではないと思う 自己の感性が 画家が送り出す波長と同調したときに 感じる物だと思っている
オイラが 美術館や世界遺産を観に出かけ そのものと対峙した時 その場を素通りできないと感じた作品の前には じっと立ち止まり 周りの騒音も耳に入ってこなくなる 
それで十分だとおもっている まあ 一般的な 解説書を読みそれに同調したくない 偏屈者かもしれないが
今回のブログで オイラは 師匠のオイラに対する 教訓は最後の数行が 気持ちを楽にしてくれた。
突っ張らないで 人生を自己の目的に向かって進んでいく過程が 振り返れば至福の時なのだろう。 

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カテゴリー:院長ブログ  投稿日:2015年1月9日

         

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