ある 接点 その1

ある 接点 その1

index.iapp.jpg正気の世界がくる、月も消えた夜に・・・・・・
  何が正しく何が偽りなのか・・・・・本当にオイラはそこに境界線が引けるのであろうか>>?

2014年になって、ある漫画家のことを特別に注目しているオイラがいる。漫画というと現在はゴルゴ13以外は読まないんだけれど、高校生の長女が、熱心に読んでいるのでドレドレという気持ちで見てみたんだ。
見るからに汚いタッチで、決して好感の持てる絵ではない。
それに人を喰らうシーンがたびたび出てきて、グロテスクそのもの。

この漫画のことは時々ネットで話題になったりしてたので名前だけは知っていた。もともとワンピース好きの長女は一切少女モノを読まない。
まあ、それはそれでいいんだけど
「この化け物の物語のどこが面白いんimage.jpegだ」 と両手をアメリカ人の様に広げるオイラに、長女が「それなら動画もあるから一緒にアニをYouTubeでみよう」と言うことになっちゃたんだ。 

人一倍時間感覚に敏感なオイラは、「ゲゲー、30分もくだらないアニメに付き合うのかヨー」と一瞬逃避体制に入ろうと思ったもののあまりに張り切っている長女の誘いを断るタイミングを失い「まーphoto08.jpgたまにはいいっかー!ドレドレ」と言う状況になったわけ。

  漫画家 諫山創(いさやま はじめ)27才に興味をもったのは、この時からだった。オイラも興味のないことには全く疎く、この漫画のシリーズはまだ12冊目なのに累計で2800万部も売れているコトを知り驚愕!。ワンピースの次ぎの売上げ数だということだ。
 確かに、結局続きが気になってオイラも、長女の本棚にある12冊分を一気に読んだよ。
 読者層も女性の方が多いというからミステリアスだ。
この作者の発想力は異常でその度肝を抜くところが新鮮でいいんだよな。
しかもこの作品がデビュー作で他に作品はない。

勉強もスポーツもまるでダメだった。という諫山創は虚弱体質で今でも身長170センチ以上なのに45キロの体重だ。
インスタントラーメンくらいしか食べないらしい。 「絵を描くことは好きだったけれど、真剣yjimage-2.jpegに取り組んでこなかったから、未だにヘタなんです」と細い声で言う。 
 「思えばなにもガンバッテこなかった」「なんに対してもやる気がなく、しかたないから漫画の専門学校にいった」「だれよりも絵がヘタだったけれどこれも個性だと思う事にした。そうでも思わなければ崩れてしまうから」

小学校の卒業文集にも、「笑っているところが怖い」「意味不明」など辛辣な言葉が羅列された。
小さな出版社から始まりいろんなところに原稿を持ち込むモノの、全く相手にされない。小さな出版社は見る目がないのだと、思い込み、王道の集英社「少年ジャンプ」に持ち込む。「そもそも絵以前に、作風がダメ!絵だけが原因ではない、全くダメ」と烙印!

 諫山創 19才、そこまでいわれても、「作風変えるくらいなら死んだ方がマシ」ということでもう1社回ってダメナラ、漫画やめよう、餓え死に目前。
4137131a-s.pngそんな気持ちで講談社「少年マガジン」に電話した。完全に記念受験のつもりだったという。そこで電話を受けたのが新人編集者の川窪さん(23才)。講談社では電話を受けたものが面接をする。  
「面白いと思います、ぼくは」

これが川窪の初めてのコメントだった。 諫山は嬉しいというより「えっ! そうですか」と思わずでた。
自分の描いた漫画が、「面白い」と言われたことが編集者さ549d4ff5.jpgんだけではなく他の誰にもなかったから・・。

左図がそのときの持ち込み原稿だよ(へただねーxxxxx)
  
その後23才の新人編集者がこの漫画を世に出すためにサラリーマン生命を賭ける。編集会議で上司を説得する。 むろん、バカ扱いだ!「君、だいじょうぶか・・」と嘲笑  
  それでも川窪は言う、
「絵は絶望的だったけれど、他の誰にもない個性が物語にみられた」「技術はやっていれば、あとでついてくる、でも才能はそうはいかない、彼はクリエーターだ」
「この作品を世に出したいと心から思えた」
「本質がある」

編集者と漫画家の立場ではこの場合9対1で編集者にぶがある。 川窪は諫山に3年間の絵の修行を命じる。
ストーリーその他はそのままでいけと・・も。
そして その3年後
諫山・川窪の若きタッグが出版界の勢力図を一変させることになる。・・・・・・・・・・・つづく

  
 

「ある 接点 その1」へのコメント

師匠も結構うまいタイミングで子供さんと接触し
若い世代の時代感覚を吸収されているし
娘さんも 嫌がらずに 師匠をひきずりこんでいる。
中々家庭内で年頃の娘さんと父親の関係 距離感は 難しいものなのだが。
『進撃の巨人』がデビュー作で まだそれしか書いていないのに
『ワンピース』に次ぐ売れ行き。
どうして、こんな作品が売れるのか。
漫画家の諫山創の経歴は チョッピリ師匠の子供時代に漫画家になりたいと言う心意気に類似しているかな?
その才能(作風と誰もが考え付かないストーリ)を見抜いた若き講談社の編集者の川窪さんとのコラボが良く 時代に合っていたのか?
諫山の個性とクリエーターを見抜く編集者の優れた能力。
他人には 好みがあり 絶対に受け付けない物がある だから『何?このストーリー』と嫌うかもしれない。
それも正しいのだろうし 受け入れる人も・・・・。
オイラには この種のストーリーが若年層に受け入れられる 今の時代が 少し恐ろしい気がする。
漫画の世界だけに留まっていてほしい 
つづく で 師匠の感想が是非知りたい。
善悪 良い悪いではない評価を オイラは期待している
そこから、新しい世界を 見出せる事を期待して・・・・
何故 漫画家に 有名人に サインを求めるのか その真理は何処から派生しているのか?
神ではない 同じ苦労をして生きている人間ではないか?
屁理屈は 次回の師匠のブログを読ませてもらってから。

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カテゴリー:院長ブログ  投稿日:2014年1月29日

         

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