院長ブログ 2013年11月
舞台裏
本日は、歯科医師会の理事職の仕事をたまには紹介するッス!(^_^;)
オイラは向こう2年程、学術部理事の立場にあるんだ。
この仕事の為に、オイラの自由時間がかなりオフになっている。なんせこういった会の仕事は、好き嫌い以前に、超の苦手事項。ホントに無能なんだよなー。
かといって 得意に転じるための努力もゼロだしな・・。 反省もなしだから手に負えないね。
そうはいっても最低ラインは抑えないと、多くの人達に迷惑がかかるのでそのラインまでと思ってやっきているんだ。 そんなワン・シーンをちょっと覗いて見よう!
11/28(木)は藤沢市歯科医師会本部の4階ホールで学術講演会の日だったんだ。懇親会をあわせてもわずか、3時間半くらいのものなんだけれど企画するとなると簡単にはいかない。
小さな講演会だったけれど半年もの月日がかかったよ。
1−講演者の選定でしょう、2−講演者との日程、講演料の交渉、3−会場の確保もバッキングしないように抑えないと、3−講演会の広報、4-当日の役割分担(ちなみにオイラは、統括、講演記事の作成、記事の写真、懇親会の司会etc) まあ、挙げだしたらキリがないんだ。
イベント企画会社からみれば、「なーんだそれくらいのこと」ってなるのはわかっているんだけれどね・・。
オイラにとって相手のペースで物事が進んで行く道程がイバラの道。 ここで 自分の価値観に従うことを信条とするオイラとの不調和が浮き彫りにされちゃうんだよなートホホ。
でもやらねば・・! てなわけで、講演者から講演用のMac Airをわたされも、プロジェクターが作動しないトラブル。配線が入り乱れていてさっぱり分からない、他の部員に助けを求めてなんとか直前には準備が整ったよ。
オイラ自身のMacだったら、あーだこうだと試行錯誤できるんだけどさー、 講演者のPCをイジルわけにもいかないし、あれは気を使うよね・・。データぶっ飛んだらもう蒼白だもんなー。
演者は東京医科歯科大学の小林千尋先生だ。歯内療法の第一人者だ。歯内療法というのは、歯の神経の治療のことね。最近も2冊の本をだし、大学では珍しい臨床家なんだ。歯科医師の間では有名な先生だ。
演題は「根管洗浄」で、自分で開発した器具を使って、「そこまでこだわるか」というくらいコダワッタ治療スタイルで会場から「ホー」という唸りがもれていたよ。
オイラはというと遅れて会場入りする会員の手続きやら、懇親会の準備、事務手続きで全然講演内容がアタマに入らないんだ。 まあこういうものなんだけれど、記事を書く関係上周辺事情にばかりも集中できない。ひとりで5役くらいはこなさなくてはならないので、年末の中小企業の社長さんみたいな慌ただしさ。
講演は立ち見が出るほどに盛況だったので、それだけがオイラの心の支えになってくれた。これで、閑古鳥だったら気持ちがポキリと折れるもんな・・。
あとかたづけもすべて終えて、家についたのは12時近くだったよ。
理事職に関しては、 前任者から状況はきいていたのでまあ、こういったことはオイラの中では折りこみずみのこと。それなので今年の自己設定目標を「K大卒業とW大入学だけ」と大きく譲歩したんだから・・。 天文台コースにまで入れたんだから御の字なんだけれど、正直物足りない。 語学系に時間を割り当てられなかったことが、大きな悔恨となってきている。
語学はやらなければ100%、力は落ちるという鉄則が重くのしかかってきているんだ。例えば 中国語・・。 頻繁に上海外語大に行っていたときが頂点で今は急降下だよ。
いままではTVで中国のスポークスマンが話しているのがだいたい把握できていたのに、一昨日観たら、以前わかっていたフレーズがチンプンカンプンになっていて、意気消沈したよ。
理事職を、時間を言い訳にしたオイラの負けだ。 物理的に無理でも方法を考え出さなくては、扉は開かない。
不可能が可能に転じてこそアイデアだ。
ありきたりなのは、人が作った道でアイデアではない!
《Think different》
「光の速さで移動すれば時間は進まない」レヴェルのトンデモナイ・アイデアがなくては、来年も同じ気持ちを喰らう。
《西栗栖》nishi-kurisu
昨夜10時半、オイラはこの無人駅 《西栗栖》で、唖然喰らっていた。

もともと無人駅の上にオイラ以外の生物の気配もない。
10時半なんて未だ、宵の口じゃーない(^_^;)なんて思うのは、都会の話で、ここは真っ暗な闇の世界と化している。
駅の灯りだけが生命の灯火に感じたよ。
駅にある電話帳であらゆるタクシー会社に電話するも、「今日はもう終わり、飲んじまった」とか、「もう、遅いんでかんべんしてくれ」とかそんな返答しかこないんだ。
そもそも、ほとんどのタクシー会社には電話が繋がらない。 とにかく冷える、零下だ。
松本清張の小説のような設定だ。砂の器、カメダケ・・単語だけがオ

なんでこんな状況に陥ったかと言うとね、こうなんだ。
この日は西はりま天文台に来ていたんだ。例の弟子養成コースね。場所は佐用というところからタクシーで2千円の距離の

ほとんど外での観測になったんだけれど、山頂なのに、オイラと来たら半袖にコート一枚なんだよな。もうナメ過ぎね。
観測中からほぼアイスキャンディーみたいに棒状になっていたオイラ・・・。叩けば割れたと思うョ。ガチャーンってね!
オイラ以外はエスキモーみたいな格好していたもの。手袋だってカイロだって必需品だった。もう思いも付かなかった。
山は恐ろしい。 冷えるというより凍りついた。 観測が終わったのが9時、事前にタクシーを呼んでおい

しかし学芸員の「今回も希望者は望遠鏡の操作の実施試験を行います」という発表があったんだ。天候条件に左右されるので、決定はいつも直前だ。
そうとあれば、終電を捨てて試験の方をトルのがオイラのスタイルだ。 「ハイ、受けます」と一番に手を上げたさ。 なんせ購入以来、クリニックの屋上から、毎晩星とコミュニケーションとってるもんね。
前回の惨めなオイラではないはずだ。
他の受験者と共に

結果は2名合格で、オイラは満点合格(^^)/ヤッホー とここまでは人生いい色をしていたんだよな。
終電がないのは折込済みだったので、天文台から行きに乗ってきたタクシー会社に電話するもツナガラズ?・・・・・ 首席学芸員のSさんに佐用駅ま

駅前のタクシー会社は個人宅みたいなのでドアをドアをノックしてみたけれど応答なし。 Sさんが「自宅の近くにもタクシー会社あったからそこまで、お連れしましょー」というので、甘えさせてもらった。 しかしそこも空振り、人生灰色にまでなってたなこの時点で・・。
そこでさらに下界に向かってSさんがクルマを飛ばしてくれたんだ。 なんだか悪くてさ・・・オイラは、いざとなったら、警察に電話するので、大丈夫なのでランドマークになる場所で降ろしてくれとお願いしたよ。それでやってきたのがこの無人駅 《西栗栖》ってわけなんだ。 Sさんはどうにもならなければ電話くれと、携帯の番号をオイラに託してくれた。
実際、派出所も20キロくらいのところにしかないらしく、「もーやんなっちゃうなー」をなんども繰り返しながらタクシー会社をあたったよ。
あたりは闇、人生真っ黒だよ。これじゃー。 野宿は絶対無理。ツカちゃんなら自衛隊経験でのりきれるのだろうけど、温室育ちのPiggyなオイラには生存の可能性はない。知り合いとメールのやりとりをして、なんとか自分の「生」を、確認する。これが「クモの糸」になる。
あー、駅前の情景はこんな。

民家は3軒ほど見えるので(ただしどの家もすでに灯りを消している) 最後の手段は「一夜の宿」をお願いするしかない。 W大リーディングマラソンの課題で「おくの細道」を読んだばかりで、つい芭蕉的発想になるのだろう。 オイラは追い詰められていた。

ここで 漸く個人タクシーの人と連絡が取れ、来てくれそうな雰囲気に・・。でも不安一杯・・
いやーあんな心境まずないよ・・。
夜中に姫路のホテルに着けた、タクシー代が宿泊料金の3倍だった。でも命は助かった。
大げさだと思うでしょう。 あの冷凍庫の中にいたら オイラが決して大げさでないことが分かるよ(T_T)
始発で姫路をでた。道中、目に飛び込んでくる世界遺産が目薬がわりだ。
今日は午後から診療、つかの間の休息にこれを綴ってる。
ノーベル文学賞のひみつ
半年で日本文学・世界文学を200冊読むという W大文学部のリーディング・マラソンも、35キロ地点を越えたあたりだ。
「雪国」「風立ちぬ」「罪と罰」といった過去に読んだことのある作品を含めて集中的に読み込む。この短期集中読書がWの狙いらしい。
オイラもあと20冊のところまでやっときた。 シェイクスピアとか清少納言とか、実は全然オイラには響かないんだけれど、まあ古典を知る滅多にない機会だと考え変えて取り組んでるッス(^_^;)
文学界の最高峰に位置づけられているのが《ノーベル文学賞》だ。毎年「村上春樹が今年こそ・・・」って騒がれるやつね!
ノーベル賞自体本来、自然科学の分野だけにするべきで「文学賞、経済学賞、平和賞」はいらないだろうっていう意見をよく聞く。 オイラもそう思うよ。
じつは経済学賞は財界の要求と献金によりあとから付け加えられた。経済学なので実態経済とは何の関係もない机上の空論の賞だ。平和賞も後からつくったものの毎年該当者がいなくて困っているね。
文学賞はアルフレッド・ノーベルの肝いりなんだ。ノーベルは若いときから文学に強い関心をもっていて自分でも詩や戯曲を書いていたんだもん。しかも語学の才があって8カ国語を話せたし、フランス語とロシア語はほぼネイティブと同じくらいのレヴェルだった。因みにノーベルはスウェーデン人だよ。
ノーベルはダイナマイトを発明しながら、文学を愛して、文学の価値について確固たる考えを持っていたんだ。
「文学は人類の理想に寄与するものだ」という信念があったんだね。
しかし文化も言語もちがうものをどうやって同じ土俵にのせるのか? みんな不思議に思うでしょう。 よくノーベル賞には政治力が必要と言われるけれど、それはそうなんだ。
でもさー それ以前にかなりのランクに達していなくては、どうもこうもないよ。
そもそも誰がノーベル文学賞を選ぶのかというと、「スウェーデン・文学アカデミーのみなさん」なんだ。
18人いて巡回で5人が毎年の選定員になる。もちろん全員スウェーデン人だよ。
首都のストックホルムに「ノーベル図書館」というのがあって世界の文学を20万冊以上所蔵しているよ。その年に選定された5人のスウェーデン人がその中から選ぶってわけ。
スウェーデン人なので母国語はスウェーデン語だよ。
でも知識階級なら英語は100%近く操れる。 10年ほど前にオイラがスウェーデンのイエテボリ大歯学部に短期留学したときも授業はすべて英語だった。
それでは英訳されればいいわけだなと、誰でも考えるけれどここワナがあるんだ。もともと英語が母国語であり英語圏の文化を反映された作品以外はまずダメだ。
川端康成が受賞式が英語の翻訳者に賞金の半額を差し出すほど翻訳が生命線になる。 日本語の情緒を英語で表現するのは不可能だ。それだから村上春樹のように最初から英語で作品を書くというのも頷ける話なんだ。
それでは「スウェーデン・アカデミー」の人達が英語訳を奨励しているかというと、これが大間違い! ハッキリ言って気にくわない。英語はビジネスとして操れても、心には響かないというわけだ。
要するにスウェーデン語に訳されていなくてはダメというわけだ。日→英→ス は× 日→スで文化的背景考慮でないと・・。
しかしスウェーデンの人口は950万人で東京都の人口より少ない。 そこの言語を自由に出来る人が日本に何人居るだろうか?
ちなみにスウェーデンの文学賞の人数は8人だよ。日本は人口1億2千万人で2人だ。 それこそシェイクスピアを生んだイギリスは11人と英語で評価されてはいる。母国語も母国語だものね。
さてスウェーデン・アカデミーもスウェーデン語に拘ってばかりだと国際社会の非難を浴びる。そこで相談相手がいるんだよ。
それがフランス王立アカデミー。
彼らの推薦は絶対的なものがある。そんなわけでフランス(人口は日本の半分の6千万人)の受賞者はダントツの15人(拒否したサルトルを含めれば16人) このフランス人達がやっかいでさ、英語文学を毛嫌いしているんだ。 フランス語こそ天使のことばと信じているんだもん・・。
それなので村上春樹もフランス語かスウェーデン語で作品を書けば英語で書くよりヨッポド、ノーベル文学賞的にはいいんだ。
もしくは余程日本の文化に精通しているスウェーデン人に頼むとかかな。 言語=文化だから。
そしてノーベル財団の言う文学とは翻訳文学のこと。 日本の文学アカデミーは財団に対する影響力は有していない。
ドイツのアカデミーはがんばっているらしい(受賞者8人・人口8千万人)この辺が政治力と言われる所以だね。
ロシア(受賞者3人)はどう見ても少なすぎる。西、東の問題なんだろうな。
そこまでして、ノーベル賞なんて欲しくないよ、と啖呵を切れれば格好いいんだけれど、毎年、「さーて今年は」と必ず騒ぎ立てる日本人は無関心どころか、もっともノーベル文学賞に興味のある国民としてBBCかなにかで放映されていたよ(^_^)
-Think different-
このガレージを見て、「あっ」と気づく人はかなりの信望者だ。 場所はシリコンバレー
映画《Steve Jobs》でのワンシーン、Appleはこのガレージから始まった。
しかし2012年には時価総額世界第一位の会社へと化ける。

ああ、なんたることか、この時点でオイラは観ていないんだよね。それどころか自伝が映画化されているのも2日前に知ったという醜態。
ツカちゃんはスッカリおさえていて、「えー観てないの〜」といかにも、それは 「命取りだ」と言わんばかりなんだ。
ツカちゃんとオイラは「この人スゲー」と畏怖の念を抱く人物がかなりの高確率で一致する。 統計を取ったことはないけれど80%以上だろう

お互い示し合わせた訳でも無いのに、やたらとその人物について詳しかったりするんだ。 Steve Jobsもまさにその内のひとりだ。
オイラも17日の日曜日、朝10時から有楽町のスカラ座で観る計画を立てたたので、OKでも、「あのインドを放浪したときの場面はあるのか」とか「リード大でカリグラフイの講座に出会ったところはあったのか」とかもうガムシャラニ聞いちゃったよ。
それをツカちゃんが誇らしげに「あーあれねー」とこたえるわけなんだ。 ジョブスの伝記は

映画の評価は真っ二つに分かれていて、「是非もう一度みたい」か「さっぱりわけがわからない」・・と。
まあ、ジョブスのバックグラウンドを知らずにあの映画だけ観ても、後者になる、伝記が2時間で語り尽くせるわけがないもの。 ファン限定映画だね。
オイラは座席のヘッドレストからアタマが離れて前のめりで見入ったよ。

社会に適応デキナイ人達の集まりだった。
ジョブス自身、ビジネス界から「最低のクソ野郎」と言われている。Apple社では、ジョブスに「無理」ということばを吐いた者は、いかに優秀なプログラマーでもその場でクビだ。
映画のラストにジョブスはつぶやく。
「クレージーな人に乾杯。彼らはクレージーと呼ばれるが、私は天才だと思う。なぜなら、本気で世界を変えられると信じているクレージーな人々が世界を変えているのだから」

ジョブスはアインシュタインを崇拝していて、
自宅や社の重要な場所には必ずアインシュタイン博士のパネルが掲げら

アインシュタインくらいぶっとんだ発想がないとジョブスの心には触れないんだろうな。
家に帰って 今一度、Apple社の理念を見直してみたよ。
とてもシンプルでクールなものだった。
亡きジョブスが次世代に託したのは
《Think different》
オヒョヒョー^^
オヒョー^^ やっとキタ!
グレイトな荷物だ! これはねー天体望遠鏡セット一式なわけよ。
「これから組み立てる」と思うだけでも、だけでも、心臓が灘祭りのようになってる。 なんせ組み立て方も、習っちゃってるもんね! バランス調整しながらやらないと起動しないという、ワガママな性格なのがこの赤道儀式ってやつなんだ。
先週の木曜日オイラは秋葉原にいた。
天体望遠鏡の専門店を探し求めて三千里ね。 その前の週にビッグカメラでも見てみたんだけれどさ、「赤道儀のやつがないし、あんな オコチャマ望遠鏡はいまさらいらない」 てなわけで、電気街を抜けて500メートルほどの目立たない路地裏に目指すショップを見つけたんだ。 ちいさな店だ。
外からノゾクと赤道儀式ばかり朝の新宿駅のようになっているではないか。ぎゅうぎゅうだね。 オヒョー^^
早速「こんちわーちょっと見せてください」と果たし状を渡す。あまりにも、種類が多いので、戸惑うものの、細身の店員さんが観察するようにオイラを見ている。
(こいつわかってんのかなー)といった疑いの目だ。客はオイラひとりでこれからも来る雰囲気にない。
「これはタカハシのやつですね、やっぱりタカハシはいいですかね」(タカハシとは町工場みたいなところで限定生産する日本の天体望遠鏡メーカー、手作りなので少数しか市場に出てこない)
『タカハシのものは世界から引き合いがあります』と言われてちょいとプライス表みたら380万円、本格的な望遠鏡はだいたい三桁なんだ。イカンイカン話題を変えよう。
そこで正直に「実は初めてなんです。赤道儀で屈折式望遠鏡の初心者用はありませんか」と相談してみた。 すると、『初めての方には赤道儀式は薦められないのですが・・経架台式をご用意させてもらえませんか』とくる。
むろんオイラはどうしても赤道儀式でなくてはダメなんだと食い下がったよ。
経架台式っていうのは普通の三脚みたいなもんだよ。誰でも操作できるけれど、応用性ゼロね。星は時間と共に動くでしょう。赤道儀なら自動的にその星を追っかけてっくれるんだ。そのため位置づけやバランス等、最初の設定を間違えると暗黒の世界でなにも見えない。
むこうも、ガンコで、わからない人には売らないみたいに態度を硬化させてくるのがよくわかったよ。商売人向きではないね。
しかしそこが逆にオイラの琴線に触れて、こちらも伝家の宝刀を抜いた。「実は西はりま天文台のコースに今、いっているんですね、組み立ても、調整も導入もできます」
『はりま? 関西の?』
「姫路まで通っています」 『あーなゆた! 坂本さんのとこ・・』と急に満月のような笑みを浮かべだした。
別人に見える変わりよう・・! 坂本さんは、なゆたの首席学芸員だ。 「そうです。坂本さんにも、毎回お世話になっています」
『だったら シロウトではないじゃあない』といきなりフランクな口ぶりになっちゃってさ。あわせてオイラも、「シロウトには変わりないんだ。学んでいるシロウトね! だからさ、ぴったりの望遠鏡セット見繕ってよ」 とフランク返し。
結局Vixen社製を12万円弱でまとまる。 それからアイソン彗星の話で30分程盛りあがり、ここを後にした。 Vixenは米国のメーカーかと思ったら日本のメーカーだった。
まあ、こんなバックグラウンドがあったってわけ。
組み立ての間は、バックミュージックも重要なコンテンツ! ボスのバラードなんか最高にキマッテル! Disk2-13曲目 [ラスト・シーン]がかかったときなんか、もうスターツアー。どうにもこうにもオイラを高揚させるんだなー。
葉っぱだったら紅葉しちゃう勢力さ。
これでようやく 「宇宙小僧」と名乗りながら、天体望遠鏡を持っていないという
「ある種のウシロメタサ」から解放されるもんね!
それにしてもデカイぞ。 オイラよりもノッポじゃん。体重は20キロというから こっちはオイラの勝ちだな・・(>_<)
先ずは、シリウスでも入れてみるかな・・・
あー!これはもう 理屈抜きにオヒョヒョー^^
魔法のカード
郁文館夢学園に潜入してみた。ここは和民グループの総帥・渡辺美樹が理事長を務める学校なんだ。
たまたま美術検定の受験会場になっていただけのことなんだけれどね。 渡辺美樹理事長とオイラの接点は、1回だけ講演会に行ってその勢いで夢手帳なるものを買ったと言うことだけだった。
ここでまた何か縁なるものを感じるんだよな。 といってもオイラにしてみれば企業家の渡辺さんはベタすぎてそんなに好きでも無いんだ。
では教育者としてはどうなんだろう? なんせ多方面にいろいろな才能を発揮しているマルチな人物だ。そもそも現在の肩書きは自民党の参議院議員だよね。 学校内にはいると「渡辺美樹カラー満載」だ! まさに咲き誇っている感じだよ。 門のところにはこんな石碑があるし、学校正面の自動ドア
が開くとこの威風堂々たる肖像画が上手く調和して溶け込んでいるんだ。
その下のゴールドのプレートにはなかなかイイコとがうたわれているぞ。教育目的
「こどもたちに夢をもたせ、夢を追わせ、夢を叶えさせる。」
これはシンプルだけれどとてもイイフレーズだ。
プレートの反射が見たことがないくらい煌めいていて、写メしたオイラの姿もクッキリだもんな。 まさか純金プレートじゃあないよね?
壁には全教師陣の名前と笑顔の写真も一人づつ掲げられていたよ。 そしてその横に、全生徒達の「将来の夢」「一年間の目標」というのが、対になって張り出されてる。
プライバシーの問題もあってここでは文章だけにするけど、例えば 「将来の夢・・・世界で必要とされる看護師」「今年の目標・・英検2級に
チャレンジ」といったものや「将来の夢・・ジャズトランペッター」「今年の目標・・マイルス・デイビスのCD聴きまくる」といったものまで様々。 どっぷりと見入っちゃったよ!
直接、生徒に接したワケでもないのでその建築物から噴射するモードでしか判断できないんだけれど、なかなか面白そうな学校だ。
現在の風潮として、学校成績のいい生徒ほど夢を見なくなっている。現実直視もいいけど、なんかねー 、流れ作業で出来るクルマみたいでさ、率直につまんないよ。 その点 「夢を追わせ」って一節いいねー! これって当たり前のようで当たり前でないよね。
ほとんどの学校が真逆のことをしているもの。 「妄想をあきらめさせ、杓子定規で生きることの薦め」みたいな進路指導が蔓延っている。
まあ高校サイドも大学の進学率あげないと生徒が集まらないっていう資本主義リアリズムの「わけ」があるんだろうけどね・・。
おっっとと、この日オイラは夢学園の見学に来たんじゃあなかったぜ! 美検1級のテストだったんだね。
W大美術科の同じA教室から他に2名受けることは分かって居たんだけれど、逢わないな・・と、思っていたらB教室の研究生に逢ったよ。ということは少なくても、オイラを含め4人は受けていることになるな。
オール記述で90分、毎回傾向を変えるとのことで、1級だけは過去問も世に出ていないんだ。
対策の立てようがないので美術誌を2週間乱読した。 設問はオイラの予想を見事に外して、一問もかすってもいなかった。 こんな問題予想出来るやつがいるのだろうか、 あちらこちらでため息が聞こえる。
それならば同じ条件、まさか全員を落とすことはないだろうって気を取り直し、取り敢えず解答を欄を真っ黒にしたよ。
マー期待デキナイねー。 1級になると、そのカードを提示すれば国内の美術館がフリーパスとまでいかないにしろ大幅に割り引きになるんだ。
長い目で見るとなんかカッコイイでしょう(^o^)
どういう仕掛でそうなるのかはオイラにもよくわからないんだけれど・・。他にも、いろいろな優待制度があって美術界では、魔法のカードとして名高いんだ。
合・不合 どちらであっても、この学校にきた新鮮さは損なわれない!
夢をもつまでは、わりとできる。でも実際、夢を追うとなると賢者のアドバイスこそ魔法のカードになる。
燕三条の旅
遡ること、1週間11月初頭の連休にオーストラリアの友人を連れて新潟県は燕三条に行ってきたんだ。
ざっと説明すると、オーストラリアの友人の正体はアナベルちゃん(20)だ。彼女はデイビットの弟のジャックの娘なんだ。 御存じの通りデイビットはオイラの妹の旦那さんね!
アナベルは3年前にも日本に来て、すっかり日本に興味を持ったんだね。
今回も2ヶ月ほど休暇で日本各地の知り合いを訪ね歩いているんだ。 オイラのところへは10日ほどいたよ。その前は沖縄の伊江島にいたらしい。
アナベルはもともと勉強が得意では無いのだけれど、シュタイナー学校とかいうユニークな学校行ってから変化した。
今は州立大学の医学部の1年生で将来は小児科をやりたいんだって!
オイラの家に来ても、別にやることもないので、アナベルに「どこか行きたいところはないか」と問うたところ、「山のある神社に行きたい、神様見たい」との希望なんだ。 高野山にでもとも、思ったけれど、なんせ連休なので今さら泊まるところもない・・。
そこで思いついたのが義弟のいる燕三条なんだ。義弟のかっちゃんんとお嫁さんのユミさんは「どうぞいらしてください、でも英語話せませんけれど 大丈夫でしょうか」とこころよい返事をしてくれたんだ。 アナベルひとりを送り込んだ方が、彼女の日本語の勉強にもイイと思ったんだけれどね。 取り敢えず 黒子の通訳としてお伴することになったんだ。
あいにくの雨模様だったんだけれど、イイ空気だー! 初日の目的地は「弥彦神社」だ。全国的にもパワースポットとして名高い。ちょうど「菊祭り」の最中でみたことのない芸術も感じることができたよ。
空気が違うというか、とにかく「透明感のある空気の流れ」なんだ。
これは、ここにある石を持ち上げると、「強い意志をもつことができる」とかいう言い伝えのあるもの。アナベルが軽々と持ち上げたので、それでは黒子のオイラもってことで、トライ・・・。 おいおい おもいじゃあねーか、腰モゲソウダヨ。
次の日も雨、大夫冷えたので、まずは足湯にいく、温泉だったので、かなり疲れが癒える。
その後、良寛さんが20年間過ごした、山の中の家に向かう。 良寛さんはここで何を思ったのだろう。弥彦神社ほど人もいない。 風の音が聞こえる。アナベルも、「そんな偉い人が こんな小さな家ですんでたのですか!」 (実際は英語で言ってた)と本気で感心してたよ。
ここには大きな吊り橋があってね、これがよかった! かっちゃんの子供のクウちゃん(4)と追いかけっこ(^^)/ 負けた負けた・・。もうぜえぜえ・・・
クウちゃんは、勝って気分がいいらしく何度も何度もオイラと橋の上を往復して競争するんだよ、5回はやったな、全敗ね!
アナベルは笑っていたけれど、笑い事じゃあない、子供のエネルギーに付き合って居たら、生命の保障はないぜー。
アナベルの黒子として参加したオイラなので、鳥瞰視点で「燕三条の旅」を楽しめたよ。 なんていうんだろう、いつも「動」の中にいるオイラは今回「静」を体験した。
静と動、悲惨とユーモア、現実と非現実といった対立する両極がオイラの中で不協和音を発する。
画家の岡本太郎の芸術活動の信念は「相対立する両極のものを融和させるのではなく、引き裂かれたまま対置すること」だった。
燕三条にきて この意味が初めて分かった気がした。
なにかと 融和がいいように思われる世の中だけれど、両極の対置に爆発的エネルギーがある。
個人もそうだ、武士道のなごりで精神と肉体の一致を追い求めるために、無理がでる。
「人間の精神と物質である肉体とが対立したまま握手する」ここに爆発的エネルギーが発生するのではないだろうか?
ハッキリしないけれど、 今までにない発想がオイラを支配していた。
アナベルはと言うと、大満足で「ツバメサン イイクニ」
(燕三条は良い国?)
と精一杯の日本語で別れを告げていたよ。
幻想交響曲「なゆた」第三章
第二章で、「そう 急ぐこともないだろう..!」なんて言ったものの この日からまずは1と2の試験を受け付けるという掲示が出たので、オイラは無謀にも、即受験申請。
セッカチだからな・・自身でもよくわかっているよ。
でも、「チャンスは蓄積できない」
他にも受験申請した人がいたけれど、赤道儀望遠鏡を持っていないのはさすがにオイラだけだった。ちょっと、焦る・・・。
テストは星空のゴールデンタイムみたいな時間に行われた。 先ほどまで、そう感じ無かったのに、 この時、天球を見てもう、唖然。
「な、なんだー」 「星しかないではないか」 生まれて初めてだこんな光景は。
さすがは天文台公園、山のてっぺんの真っ暗な場所にある理由が
キラキラキラキラ降ってくる。
揺さ振られ揺さ振られ琴線に触れる。
肺腑を衝く致景。
テストの順番のくじ引きの都合でオイラは 2の望遠鏡のテストの1番手だったんだ。
これがもう、全然ダメ、とにかく星の数が多すぎて、アルクトゥールスを導入して下さいなんていわれても、望遠鏡を空に向ければ、無数の星がファインダーの中 に入ってきてもう全く区別がつかなかった。
「いくらなんでも 星の数が多すぎる」
持ち時間の間に赤道儀望遠鏡を使いこなし、パッパ!と星を入れてい かなくてはならない。あっという間に時間切れで、当然の落第点だった。
まあ 当然の結果だ!でもいい経験になった。 1回の受験回数を捨てても十分に価値はある。
勝ったら自信、負けたら経験だ。
しょぼくれる間もなく、1の星座の試験へ・・・
こちらのほうは、湘南台のプラネタリウムに通い詰めた効果でなんとかパスできた。しかし ほんと多すぎてわけわかんないよ。 けっこうシドロモドロだったもの。
「 金星は?」 と言われて「マイナス4等星ですから南西の空を低くかなり明るく煌めいているやつでして、えーと」といいながらさがしても、明るい星だらけでさ・・もう寒空も、全然寒くないよ・・・あつあつい。
今週、フルちゃんが(小学校の同級生で天文マニア、虫博士。 彼の子供が矯正しているのできた)来院した。
「なゆた」の写メを見せて魅せて自慢げなオイラ(^^)/
「これでM57 とか見るんだよね」
『いいねーこと座のリング星雲か・・』 「おーわかるねー、M16はなーんだ」
『きどちゃんさー、あのさー
その質問はないでしょー わし星雲ね、 そーかーきどちゃん、よく勉強してるんだね』
「それがさー赤道儀の試験落ちゃったよ」
『あんなの慣れだよ、それだけ・・』
「もう 星が多すぎて入れられなかった」
『わかるなー、その理由、 えー いいなー、 えーいいなー』

普段無口な フルちゃんも、宇宙関係になると
ちょっとちょとウルサイ ぞ(^_^;)
因みに フルちゃんのお父さんのことは以前 オイラブログで紹介したよ。
オイラに将棋の手ほどきをしてくれた人なんだ。 覚えているひといるでしょう・・・。
「明日からがんばろう」という発想からはどんな芽もふきはしない
・・・・ということを教えてくれた人生の先輩だ。
160球の不合理・・連投
連休はオーストラリアの友人のおもてなしで、新潟県の燕三条に出現していたオイラでした。
このことはまた報告するけど、今日は投手・田中将大がこのオイラブログの中心だ。
マー君はこのブログでも2度ほど登場しているので、もうおわかりの通り、オイラはマー君ファンだ。
日本シリーズはここ20年くらい興味もなくまともに観ていなかった。 人のことで一喜一憂するより、オイラ自身のことでアップダウンしなくては、虚しいと感じていたから。
それでも時々、無視できないくらい凄い選手が出て来る。
みんなオイラに間接的ではあるけれど、爆弾のような影響を与えてくれる。過去には、野茂英雄、イチロー、ダルビッシュがそうだった。
そしてこの田中将大だ。
オイラは楽天ファンではないし、ホシノ監督も名将とは思うけれど、オイラのテイストではない。
しかしマー君のマウンド上での「睨み」は背筋が凍る。それなので 今回のシリーズは全試合くまなくライブで観たよ。 クリニックの
キャスト達にも、勝敗予想をしてもらい、いつものように、当たればオイラからビッグなプレゼントが贈られるってことでね。
クリニックは野球オンチのキャストばかりでね、「だったらマー君が毎日投げればいい」とか、私は詳しいと豪語していた婦長なんか「巨人のピッチャーは坂本ですか?」だもんなー(^^)/
詳しいのは虎ファンのミカひとりだけ。ハハハ
王手のかかった第六戦に完投で敗戦したとき、球数は160球(大リーグなら100球で強制的に交代だ)の死闘。
ホシノ監督の「交代命令にも背き投げきった」 すごかった、
負けていてもやる! ここでやめたら 底なしなんだ。ここでやめたら、田中は底なしに自分が嫌いになったにちいがいないんだ、だから投げきった。
オイラはそう感じていたよ。
失敗しても・・・・・強く張っての失敗なら・・やりなおせる。
無敗のマー君もいつかは、負けるんだ。負けてさらに強くなる、唇を噛みしめて悔し涙をながしてこそ世界の「TANAKA」への道なんだ。
オイラはこのときのマー君が今までで一番眩しかったよ。
でもな・・まさか7戦の9回に出て来るとは、もうなにがなんだかわからなかった。
燕三条で、オーストラリアの友人に通訳しながら観ていたんだ。マー君が投球練習に入ったって、テロップが出ても、これは、フェイクだと、解説したもの。
TV解説でオイラ・テイストの工藤公康も、「マー君は出ると言うポーズだけでも十分で、出ることはないと思います」みたいなこと言っていたしさ。
「言ってみれば、シロウトが42キロ走って次の日に、100メートル全力で走るようなものだ」と説明したら、「オー、イエス」なんて納得してくれてたんだ。
しかし、投げたね!!! まさに不合理メチャクチャだ。
短期決戦のシリーズは言ってみれば博打だ!
マー君は、ホシノ監督に直訴してギャンブルにでた。 ホシノ監督も、チームメイトもそのギャンブルを無言で支持したんだ。 試合的には、誰がみても、則本を続投させたほうがどう見ても確実な状況だ。
ただ田中で終わった方が絵になる。心を射抜く名画になる。
今回のシリーズが神話化するには、ファイナルに田中こそ 相応しい。それも確かなことだった。 昨日の9回をライブで観ていた人で、震えなかったひとをオイラは見つけられない。
オイラの顔がTVに接近しすぎたのは決してビールを飲み過ぎていたからではない。
「フェイクといっていたのに、ナゲルデハナイカ?」とオーストラリアからのなじりも、左から右へ耳の中を素通りした。
不合理だ! しかし 不合理こそ博打・・それが博打の本質、 博打の快感
不合理に身を委ねてこそ ギャンブル・・・
今回のシリーズはとても勉強になった、追っていて本当によかった。
オイラがシリーズMVPを選ぶのなら、ルーキーの則本投手、第5戦のロングリリーフの脅威の精神力にオイラは思わずアタマを下げた。
今回のシリーズの星取表を当てた専門家は一人も居ない。「あんな無茶して来年どうするの?」なんて言うのも当たらないな・・TANAKAは常識では語れないんだ。
噂好きな評論家さんたち、ごちゃごちゃウルサイゼ!
他人が予想できない事をしなければ歴史はつくれないものだ。もの言わずとも18番の背中は語る。
世界を変えるのはいつの時代も、
「それは 無理でしょう」を異次元のやり方で乗り越えてきた、アウトローだけだ。
幻想交響曲「なゆた」第二章
「なゆた」に来てからの講義はいちだんと興味深いんだ。
宇宙の誕生やブラックホール、地球外生命体といった、本来オイラが、もっとも知りたい分野に入ったものだから・・。
星雲や星団の名前も、メシエカタログやNGC番号で話す。
メシエとは、「M13」のようにMの通しナンバーで星雲や星団を表す記号なんだ。
いままで、ヘラクレス座の球状星団と言っていたのを、「なゆた」に来てからは「M13」のみだ。
「M1」なら、おうし座のかに星雲のことだ。
この、「ふつー、オイラ達の会話はわからないねー」という実にチッポケな、くだらないプライドがとても愉快なんだ。ちょうど、麻雀覚えたての学生が、「国士無双、大三元」などと役満の名前を中国語で使いたがる面白さにと同じだ。(*^_^*)
この日は茶話会といって、お茶タイムが90分ほどもうけられていた。講習生同士の親睦タイムね! 話の中心は、イプシロンロケットや、キュリオシティ火星探査機で、JAXA、NASAがここではナポレオン・ボナパルト級の人気だ。
まーみんな、オタク揃いでよく知ってるよ。
そこでオイラも、伝家の宝刀を、抜いたさ。「あのーオイラ、NASA長官にこのあいだ 会いましたけど・・」 ここで一同シーーン・・
あれ、言い過ぎちゃったかなと、オイラは「会ったと言っても、講演に出席したってことだけなんだけど・・」とちょいとトーンダウン。 それでもその反響は凄まじかった。
なんせ NASA信望者にとって元宇宙飛行士のボールデンNASA元長官は「神」的存在だ。
被告人席に座っているかのように、質問の集中砲火! NASAの響きがここほど 崇拝視されるところはないよ。 いやー素敵過ぎる空間だ!
さてこの講座は、実は出席していれば、自動的に弟子にしてくれるというものではないんだ。なんせ選抜試験があったわけではなく、く単なる抽選で選ばれた集団だからね。
チャンスは偶然に与えられたものであっても、弟子になるには実力が伴わなければならない。
というわけで毎回講座終了後にテストレポートを一週間以内に提出しなくてはならない。 もともと講座に応募してくる層が、オタク集団なので、このテストレポートは授業についてこれる知識があれば、そう難しくはないんだなー。
しかし実際弟子になっている人数は毎年5本の指が埋まらない人数だという。 なにが壁になっているのかというと、実技試験なんだ。
1−星空を見て試験官の言う星や星座、星団星雲を指し示す
2-赤道儀望遠鏡を自由自在に操る
3−天文ギャラリーを前に天体望遠鏡で星空案内を実行し、宇宙物理学、神話などの総合的能力のアピールをする
この3つをクリアしなくてはならない。
試験は自分で自信がついたときに自己申告して試験をしてもらうんだ。司法試験みたいに受験回数制限があるので、そうやすやすは受けれないというわけ。
「何年以内に受けなくてはならないという規定もないので、みんな ジックリ準備して受けてください。拙速にならないように・・・」と注意を喚起される。
それでも、実力があり半年でクリアした猛者もいるらしい。
1年から2年がスタンダードな目標とのこと。
まあ、底が深いからね、この分野は・・。
講座も未だ続くし、 オイラにとって、
宇宙小僧の部分は 完全に趣味の域なので、
そう急ぐことはないだろう・・!
でも、人生のバッターボックスに立ったら見送り三振だけはできない