村上さんは やはり 抜きんでている

村上さんは やはり 抜きんでている

P1100812.JPG早稲田の関係で、9月10日発刊の村上春樹のエッセイ 「職業としての小説家」を熟読した。
1800円なんだけれど、価値的にはその10倍払っても惜しくない。
 
エッセイ集としては、平山郁夫 「ぶれない」以来の
愛読書入りだよーん。
ようするに 今後も何度も読み返すってことね。
この本には村上春樹の姿勢、思惑、行動基準等、惜しみなく書かれていて、とてもとても感心したよ。  
 
何度も言ってるけれど、 オイラが崇拝している作家は、フランツ・カフカ    日本の作家では安部公房だけがオイラの心の1丁目1番地に住んで居る。 

 村上春樹の文体はオイラにはライト過ぎて、嫌いじゃあないけれP1100901.JPGどまあ、そんな特別でもないといった感じだったんだ。  

でも、この「職業としての小説家」を読んで、だいぶ考えが変わったよ。  
オイラが言うのは、おこがましいんだけれど、
「村上春樹は間違いなく日本文学界のトップランナーだ」 完全に抜きんでているもの。
 
村上さんの本はいままでに数冊しか読んだことが無かったので、
これを期に デビュー作の「風の歌を聴け」と、「村上春樹 河合隼雄に会いにP1100903.JPGいく」を続けて読んでみたよ。  

なんだか、とってもフレッシュな感覚が降ってきたんだ。  
 でも、一冊読むなら 「職業としての小説家」が、ダントツにいいいや。
とくに、4章の「オリジナイティーについて」  と、 8章の 「学校について」のところが珠玉だと思ったね。

オイジナリティーのところでは、ポーランドの詩人の言葉を引用している。 
「原泉にたどり着くには流れに逆らって泳がなければならない。流れに乗って下って行くのはゴミだけだ」
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学校のところでは、
「なぜ学校の勉強を熱心にしなかったかというと、いたって簡単な話で、まずだいいちにつまらなかったからです。あまり興味を持てなかった。
というか、学校の勉強なんかより楽しいことが世の中にたくさんありました。たとえば本を読んだり、音楽を聴いたり、映画を観に行ったり、海に泳ぎに行ったDSC_0302.JPGり、野球をしたり、猫と遊んだり、
それからもっと大きくなると、友だちと徹夜麻雀をしたり、女の子とデートしたり・・・
というようなことです。
それに比べれば、学校の勉強というのはかなりつまらなかった。考えてみれば当たり前のことですね」   _

・・・・とこんな感じの軽快なタッチで描かれているから スイスイ読めちゃうのね。
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ちなみに ここでは、猫と遊んだりというところが、オイラには苦笑い(^^)   村上さん猫好きだから、小説にもよくよく登場するんだもの。   
村上さんといえば、 ノーベル賞の季節になると、必ずマスコミの餌食になってるでしょう。

そんな文学賞についても、本の中で想いを綴っているよ。   本人は本当に意識していないみP1100890.JPGたい。
「明白にいかなる賞も どーでもいい」と思っている感じがする。

でもね、あそこまで行っちゃうと、出版社も騒ぐし落ち着かないだろうから、是非とも、受賞してホシイよ。 
 
先日、クライアントの女性Sさんが北欧旅行へ行ったお土産に ノーベル記念館のでノーベル賞チョコを持ってきてくれたんだ。

それじゃあ、みんなで食べて賢くなりましょーってことになったのね。  
 でも、先ずはオイラからでしょう。って思っていたP1100900.JPGら、
ミカがあっという間に一番乗りで、賢くなるチョコを食べやがったんだ。 
まあ、お詫びにって言う訳でもないんだろうけれど、 即席メダルを作ってくれたので 記念撮影したよ。
 
村上春樹さんの 応援歌っていうところでやんす。  

オイラが、ぶら下げてもまるで 意味不明なんだけれど、
まあ、そういう場の雰囲気になってしまったので、
村上さん、ご勘弁を<(_ _)>   

  チョコの中身は 外国産にしては、美味かった! 
 時々 とんP1100887.JPGでもない薬の味とか、 あり得ないくらい甘いヤツとかに出くわすからね・・。 
 サンキュウーでした(^^)/    
 

「村上さんは やはり 抜きんでている」へのコメント

ほんの2日前に読み終えました。 自叙伝のようで勉強になります。村上春樹はしっかりとした考え方をお持ちです。

村上春樹なら、かなり読んでいます。わたしはベタですけれど
『ノルウェイの森』が一番好きです。ノーベルちょこ、よくできています。精巧なので驚きました。

オイラが、そんなに評価するのなら、読んでみます。1800円は痛いんですけれど、パフェ我慢してさっそく明日、書店に行ってきます。「村上春樹、河合隼雄に会いに行く」はみやびが、持っています。こちらも借りて読もうと思います。

「ねじまき鳥クロニクル」を、一番初めに読みました。
今でもこの作品が一番好きです。 オイラは、小説では、どれが推しですか。 『1Q84』あたりですか? 機会があったら教えてください。「職業としての小説家」は姉貴が買ってきて今読んでいるので、読み終えたら貸してくれる約束をしています。
ブログをみたら、早く読みたくなってきたので、これから姉貴をせっつきに行ってきます。

SY牧場のゆーこです。
「原泉にたどり着くには流れに逆らって泳がなければならない。流れに乗って下って行くのはゴミだけだ」
 この部分が考えさせられます。 わたしもゴミ二ならないようにしなくてはいけません。

またノーベル賞の季節がやってきた。
そのたびに騒ぎに巻き噛まれている村上さんは 大変です。本人でなければわからない痛みもあります。

昨夜、女優の川島なお美さんが他界された。 まだ54歳だという。 人生、いつ、なにが起こるかなんて本当にわからない。
 やりたいこと、やっちゃう・・・というオイラの姿勢は心から正しいのだと感じています。 そのオイラの進言にしたがって、わたしも是非、村上市のこの本を手に取ってみたいと思います。

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カテゴリー:院長ブログ  投稿日:2015年9月23日

         

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