ねじの回転

ねじの回転

P1100788.JPG集中講義期間は、超苦手な電車通学、
おかげでたくさんの本を読むことができたよ。
というより、本でもよんでなくっちゃ、
あの密閉空間たえらんない!!!!

  その中の1冊が、これ
ヘンリー・ジェイムスの
「ねじの回転」・・・

この本はは8月15日のオイラブログ「幽霊」の中で、つげ義春の《ねじ式》の話のところで出てくる幼なじみのイノパンの推薦だったんだ。

 彼の読書傾向はオイラと重なるところが非常に多くて、話していても繋がる。  yjimage-7.jpeg

イノパンも常に、面白いジャンルの開拓に燃える男だったので、いろいろな読書チャレンジをしてきているんだよね。   
ギャビン・ライアル 《深夜プラス1》 埴谷雄高 《死霊》 J/D サリンジャー《ナインストーリーズ》 なんか、
懐かしいアイテムの一端だよなー。

 P1100810.JPGそのイノパンがオイラブログ「幽霊」を読んで、
ヘンリー・ジェイムスの「ねじの回転」お薦め・・
と一報くれた次第。  

  オイラからすればイノパンのレコメンドと言うだけで充分なんだけれど、なんだよ、その題名「ねじの回転」とは・・・。  

 こんな哲学的で引き込まれる表題つけられちゃーーね、
読まずに死ねるかっていうの。  
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ヘンリー・ジェイムスというと、プルースト(失われた時を求めて)やジョイス(ユリシーズ)、カフカ(変身)と並び20世紀を代表する作家という位置づけのようなんだけれど、今まで全くオイラのアンテナに引っかからなかったんだ。  

ヘンリー・ジェイムスは、心理小説・幻想小説などというジャンルで、ホラーチックなところがオイラを遠ざけていた理由だと思うんだけれどね。
だってなんとなく胡散臭そうなんだもん、
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しかしこれは完全な喰わず嫌いだった!!!! 
  まったくマヌケの頂点だよ。    
  
これは、とてもオイラ好みの不条理に彩られた、脳髄を破壊していく作品だったよ。
特に最後は、「えっなんで??」という終わり方なんだ。 
   何回もくり返したく読みたくなるミステリアスな作品だよ。
 
もしやと、思って今、Amazonにアクセスしたら、「回転」という題名で映画化されていて、そのDVDが900円ほどだったので、クリックしたよ。 
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うん、また楽しみが増えたぞ(^^;)

たぶん訳のわからない、内容の映像である予感がするんだけれど・・・
でも或る事柄が、不合理だからといって、その事柄を廃止してしまう第一の理由にはならないでしょう。
不合理だからこそ、その事柄が必要とされている一条件になっている場合だってかえってあるもの

 
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今や 「安定」という言葉は消え去った。
  世の中なんて、不条理、不合理のオンパレードだよ。  
勧善懲悪ってわけにもいかない。

ストレスがかかることが起きたらトレーニングだと思うしかない。「メンタル・タフネスを鍛える訓練」と捉えれば、つらさも軽減されて、実際にパワーアップにもなるもの。

ここには、成功は必ずしも約束されていyjimage-12.jpegないけど、
成長は必ず約束されているからね。   
   
何かを捨てないと前には進めない。
人生って、面白いもので、何かひとつ手放したら、それよりずっといいもがやってくるんだ。

「過去のせい、誰それのせい」を捨てたときから人生は好転する。 
過去の栄光、目先の利益、とにかく
捨てれば捨てるほどより多くのものが手に入る。

「すべてを捨てた人間」
「すべてを捨てる覚悟をした人間」には
人の心を強く揺さ振る信念が宿る

「ねじの回転」へのコメント

ヘンリー・ジェイムスは、「デイジー・ミラー」「鳩の翼」とこの「ねじの回転」を読みました。 大学の指定でした。これでも英文科なんです。ヘンリー・ジェイムスの作品は他にも映画化されています。 
哲学的なところが好きな人とそれを受け付けない人にわかれるようですが、オイラやイノパンには受け入れられたようですね。わたしにとっても気になる作品のひとつです。

SY牧場のゆーこです。なんだか、むつかしいそです。
 表紙はオタクっぽいけれど(笑)
 わたしは2日前に「天空の蜂」を読み終えました。よくこんなアイデアが出てくるものだといつも感心してしまいます。オイラも東野圭吾のことを好意的に見てくれてますよね。連帯感あります。

「すべてを捨てた人間」
「すべてを捨てる覚悟をした人間」には
人の心を強く揺さ振る信念が宿る。
このこと、本当にそう思いました。

全く知らない作家です。DVDで映画化されているならそちらの方から攻めてみようかしら。イノパンって、時々でてくるパンの会のひとりで、確か弟さんが、カオパンの人・・・
不合理だからといって、その事柄を廃止してしまう第一の理由にはならない・・・・常日頃からわたしが感じていることを短いセンテンスで的確に表現してくれました。

ヘンリージエイムスより、カフカの方が難解だとおもいますが、あくまでも僕のかんじですけれど。カフカの 「城」 なんて全く意味がわからなかった。もちろん感銘はなぜだかわかりませんが受けましだが。

その黄色い和綴じの 「ねじの回転」はナンデショウカ?
すごく気になります。

昨日から遅い夏休みということで、3連休なんです。
それなのに今日は一日雨、でもようやく時間ができたのでオイラブログ13回分一挙に遡って、やっと追いつきました。
 
9月6日づけの「こういうOKもアリね!」がとても心に残りました。  (尚)

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カテゴリー:院長ブログ  投稿日:2015年9月17日

         

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