パーマンの頃・・あの時

パーマンの頃・・あの時

P1120728.jpg予感もなく突然現れた青い想い、「あの時の空はどんなだっろう」
 あの時とは、オイラの生命がほぼ途切れた日だ。  

当時、オイラは5才で相模幼稚園の園児だった。
初めて買ってもらった「パーマン」の本をまるまる信じこんでしまっていたオイラは、マントさえあれば宙を舞えるものだと思っていたんだ。
 ウルトラマンにしろ仮面ライダーにしろ、まさか着ぐるみだとは思っていなかった。3分したら地球に居れなくなるウルトラヒーローが本当に存在すると信を置いていたんだ。
yjimage.jpeg  
季節は冬で時間帯は夕方の6時頃だった。もう真っ暗だったのを覚えている。オヤジのやっているた城戸外科の2階から風呂敷を身に纏い空中遊泳する準備に入ったんだ。
2歳下の弟のヤッチャンがパーマン2号としてオイラの勇姿を見届けることになっていた。
 小さい頃の年齢差はそのまま権力差になるので、ヤッチャンはサルのパーマン2号ってわけだったんだ。

「おい、2号! 今から飛ぶぞ、見てロー」って感じでオイラはヤッチャンを見下ろし、2号は1号のオイラを見上げていたってワyjimage-3.jpegケだ。
2号はサルらしく「ウイ!」と応答していたよ。(もー!とめろよなー)
 
そして、ダイブ・・・パタと風呂敷が吸い付きアタマから落ちた。
 あの場面まだクッキリ覚えているコンクリートが目の前にあってグギっときてサラっと終わった。

今、あの時の写真を見ていて気づいたんだけれど、コリャーどうみても「アンパンマP1120735.JPGンだ、パーマンじゃなかった(>_<)」  いやー選択ミスだった!  

一週間は昏睡状態で、医者のオヤジは「この子の一生は短かった」と諦観していたってよ。
一週間後に目が覚めたとき鼻に管、通されてオフクロが目に泪いっぱいためて、「あーあー」と言ってきたのもクリアに脳裏にらくがきされているよ。
 可愛そうにオフクロは、おじいちゃん(オフクロの父)から、「おまえが自然に育てるだの、創造性をタイセツになんて言っているからユキオがバカなマネをするんだ」と結構やられていたよ・・。
yjimage-2.jpegあの時、オイラは一度死んだんだ。そしてそれ以降は神様が、特別にくれた
「オマケの人生」だ。フツーに行ったんでは、神様に失礼になる。
「生かしてやったんだから、わかってんだろーなー」って、そういう伝言なんだ。
 
今では城戸歯科クリニックの一部になってしまっているこの建物も、外観は当時のままだ。あの時の光景はどんなだったかと思って、ちょいと2回の階段に立って見たよ。ミカに写真を頼んだら、そういうことでしたらって「わざわざブランケットをマント代わりに付けてくれたよ(T_T)」
『せんせー飛べますか−?』ときたもんだ。 うん今日は止めておこう。
 
 あの時は、黒い空で赤に変わった。 今は青い空、何色に変わるのだろう? まだわからない! わかる必要もない。それはオイラが2度目に死ぬときにしかわからないのだもの。
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こっちの写真は元気になって運動会で活躍?していたときのヤツね。小1の時のヤツだ。アタマ打ってから、ヤケに明朗な性格になったらしいよ。アチャチャー!
 
この空中飛び込み事件は「城戸外科のバカ息子のパーマン事件」として近所では知らない人は居ない。一躍有名になった5才のオイラ。
それに、未だに言われるよ。開業当時はホントに凄かった。
「あの時のねー、パーマンのねー、マー立派になって・・」などと苦笑いする人が続出していたもん。 
2日前にもクライアントの佐々木さんがキャストに、「そういえばねーせんせーは昔ねー」なんてパーマン事件のことを笑いながら話して居たP1120725.jpgよ:-)
 
カッコヨク、王道の大海原を渡る帆船でなくていい。
名前すらないような濁った小川にイカダを浮かべ
慣れないフォームで漕いでいでいくんだ。
それでいい、そのほうがいい。
霞む前方に目を凝らせていく。それで大丈夫だ。 
色がぼんやり見えてくる。今度はちょっと透明感のある色のようだ・・。
 
「オマケの人生・・だってこと」を、再確認できる光景がオイラを包んだ。
 

「パーマンの頃・・あの時」へのコメント

有名な『パーマン事件』 無謀な幼稚園児の 大冒険!!
今回の ブログは 両親 親族を 悲しませた 幼少期の宇宙冒険の 過去物語。
師匠は、5歳から宇宙に憧れる 子供だったんた。
 
理屈ではなく 自分が宇宙空間を飛んでみたいと言うこと自体は、凄い事だと 思います。
ライト兄弟の様に 飛ぶ事に 憧れていた 幼稚園児
高いところに立っても 怖さも 不安も無く ただ、ただ 飛びたい 宇宙遊泳 もどきを実施。
飛べないかもしれないと言う疑いを微塵も持たず 
飛べると信じ やりたい だけで無く 実行する ところなんか 今も引きずっています。
 
此れって すばらしい ことですよね。 
今や 親の立場としては 子供にはやってほしくない 行動の一つかもしれない。
でも、昔は 山の中の木の上に 秘密基地と称して 小屋もどきのものを作り そこから 忍者ごっこと称して 飛び降りた利したが、その場合は、擦り傷くらいの怪我で澄んでいたが
1週間もあちらの世界まで遊びに行くなんて・・・・
夜一人で ガリレオで天体と戯れていて 今自分が居る場所を忘れ
明り取りの天井から受付に転落。
朝出勤してきた キャスターに発見されるなんてことが 起こりませんように・・・
幼稚園、小学校の時は 可愛かったんですね・・・

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カテゴリー:院長ブログ  投稿日:2014年1月22日

         

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