☆星空のプロムナード

☆星空のプロムナード

P1110466.JPG

10月6日快晴!  この日 オイラは「宝殿」という淋しげな駅から山を上がり、この天体観測施設にで、日中から夜の10時まで陣取ってたよ。 
日中でも金星や、太陽の黒点、プロミネンス、フレアと観測事項が、山盛りP1110480.JPGなんだよ。
 夜には天王星、海王星など惑星も視界に飛び込んでくる。 

M13 球状星団は学芸員に合わせてもらったものの、アンドロメダ星雲は自力でイレルことができて、思わずマー君並にガッツポーズしたよ。
「イレル」とは望遠鏡に目標星を捉えること。オイラもコッチに来るようになってから覚えた慣わしね。
P1110456.JPG まだまだ 西はりま天文台の大望遠鏡には行き着かないのだけれど、この1億円クラスの望遠境が4台同時に、違った方向に動く光景は絶景だよ。
  司令塔からコンピューターで入れていくんだけれど、望遠鏡の動きがロボットそのものなんだ。
 ここは目の前に湖が広がっているせいもあって、仮想空間にいるようだよ。 P1110454.JPG雨でも落ちてこようものなら、ドーム型の天井がスライドしてくるんだ。
自然と精緻な機械のコントラストが、オイラの胸を突く。  
 
講義の方は、なかなか高度だった。それでも、とても、
かみ砕いて説明してくれえるので、「なるほどね」がくちぐせになっちゃたよ。  
マウンダー極小期、一般相対性理論、カミオカンデ、ヒックス粒子とキャベツの千切りを早業でこなす主婦のようなテンポでリズミカルに説明されていくんだ。 「きもP1110512.JPGちいいー」と言う感情がおいらをおおったさ。 
空気もうましね、ここ。
  
はくちょう座β星のアルビレオは、二重星(双子の星)で赤と青の星が可愛いんだよね。これは「銀鉄道の夜」にもトパーズとサファイヤに例えられて登場している。  
「それではアルビレオいれてみましょうか」と担当学芸員に言われ、「はくちょう座のアタマですよね、えーと・・」と言いP1110465.JPGながらもなんとか中央にハイッタ。
まさーーに サファイヤとトパーズだ、煌めく。 
 初めてみるアルビレオ、オイラがイレタ。これはたまんないよー。 
他の講習生も、「うわー明るい!」といってオイラの合わせたアルビレオに酔う。たまんないなー。
 
なんせ、オイラの場合宇宙は好きでも星座には興味がなかったので天体望遠鏡は全くの初心者だもの。 星座もいいもんだ。 神話もおもしろいね。喰わず嫌いだった。 アホでした。 小さいときに買った天体望遠鏡は月しか見えなかったから失望したんだ。 
 こういう世界をチビッコのうちから見ることができたらチャンスだよ。 
個人の生き方そのものを口説き落とす魔力があるもの。
次の日からNASA、JAXAP1110482.jpg目指すようになっちゃうね。
 
姫路に宿をとっているオイラは、この施設からの足がないので、タクシーを手配しようとゴチャゴチャやっていたところ、
「送っていきますよ」という天使の声が聞こえた。

その天使Nさんは、学芸員ではないんだけれど、星のソムリエの資格を持つ人で、今回もオイラ達のサポートにきてくれているんだ。家が姫路だというんで、あまえさせてもらったよ。 
 関西人は気さくなんだよね。 わざわざ神奈川から参加しているということだけで、なんでか好感もってくれているんだ(^^)/ ありがたい。
 Nさんから車の中で、色々な話をもらったよ。
7年前に タバコをやめて、30万円で天体望遠鏡を買ったこと。西はりま天文台の舎弟制度の1期生であること。 そして「自分の関わったひとのなかから、それがキッカケP1110573.jpgデ、宇宙関係に進んでくれた人がでてくれたら。もうなにもイラナイ」「宇宙飛行士になるキッカケになるひとでもでてくれたら・・」って考えただけでも震える。・・・・・・・なんて話もね。
  
自分で自分に、ときめきをなげかける 
  生きてる意味を求めたりしない 
    ひたすら 星空のプロムナードを行く

   
この三節が脳裏に紡ぎ出てた、
そしていつの間にか オイラは眠りに入っていた。
  
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(この日、ラストに観測した
M45プレアデス星団
和名:すばる)

「☆星空のプロムナード」へのコメント

宇宙に夢を持った 神奈川県の歯科医師は 何の躊躇もなく 
月曜日の診察を事前に調整し 関西へ!! 
姫路に宿を取り JRの『宝殿』駅へ出かけ(一度聞いただけでは それ何処?という感じ。)
駅から 山登りをし 加古川の野外活動センター(写真から推測)で
夜の10時まで興味深い講義と天体望遠鏡での星座追っかけ
これ程楽しくワクワクする事は師匠にとって 何十年振りか?
今回の天文台の学芸員のような説明のできる人に 少年の頃めぐり合っていたら
 誰でも違った道を歩んでいたかもしれないーーー。
すべての人が、今回のような出会いがあれば 人生が変わっていたかもしれない。
 オイラは そんな風に昔から考えていた。
それが今の オイラに出来ていない事は 他人のせいではないことも 認識している。
 現に 50歳の青年が目の前で実行している事実を見せ付けられていると
 
何故? どうして? オイラは 行動しないの? あまりにも 高齢だから?
此れって 何の言い訳のもならないよね。 

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カテゴリー:院長ブログ  投稿日:2013年10月7日

         

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