ロミオ&ジュリエット

ロミオ&ジュリエット

P1110015.jpg星組・東京公演に行ってきたよ。 
なんたってクライアントのマイちゃんから優先的にチケットが届けられちゃうからね! そりゃーいくわなー! 
 御存じマイちゃんとは、現・宝塚歌劇団の「音咲 いつき」の通称ね(^^)/
    
東京公演はだいたい観に行っているから、けっこうな宝塚通になってきたかも。
マイちゃんは行く度に、出番増えているんだよね。 よく、あんなに激しいダンスができるモンだよ。シャーペンのノックのように、ひたすら
カチカチと首を縦に振るオイラが居たよ。
  
一幕が終わると、休憩が30分あるんだけれど、女子トイレは5重にP1110009.jpg列を作る。整理員が4人もでていたよ。 男はいいよー、オイラともうひとりとか、そんな感じでいつでもガラガラ。  199対1くらいの比率差がある。

 おばさま方が多くてさ、ロミオの後を追ってジュリエットが死ぬシーンになると、嗚咽に取り囲まれたよ。   
 今回も超満員。 完全なる別世界にオイラを引きづり込む。
 
現実的でない空間に身を置く時間ということは、大切な事だ。  
手段はなimage.jpegんでもいい。 「お茶」なんて、オイラ憧れるよ。 お茶の先生がクライアントにいるんだけど、90近いのに、元気でさ、品があるし知が溢れている。 
「茶の心」は岡倉天心が言っているように、
道教の思想が元になっている。  道教といったら、老師だ。 そして老師の偉大な言葉の代表が「上善如水」(じょうぜんみずのごとし)。 オイラの私的ファイルにも刻んであることばだよ。   それって「日本酒の名前じゃあないのー」ってか?
   元の意味があるんだよーん!   
 【理想的な生き方・・・・・それは水のように生きること】

image-3.jpeg水は器によって形を変えることができるでしょう。◎丸い器に入れば丸くなり、△三角の器に入れば三角になる。
つまり相手次第で自由に形を変える柔軟性がある。しかし水であることはかわらない。骨幹は全くかわらない。  そんな強さがある。  水圧の驚くべきエネルギーはみんな知っている。
  
オイラは宝塚の舞台空間にもこの 「上善如水」の霊気を感じるんだ。 決して冷房のせいではないよ。
この仮想空間はオイラを飲み込んでいく怪物だ!  そんな怪物の胃袋の中が 「実に心P1110011.JPG地いいんだ」 無になれる。

みんな・・幸福になりたいんだ    
だから、ヤバイことは、したくない 危険危険
自分にとって都合のいい条件だけを、 
 どんどん揃えていく、 コレクターなんだ

そして 限りなく安全地帯に入っていって、
そこで 今度は絶望的に煮詰まる・・ 息も出来ない・・
揃えた条件というコレクションに囲まれて

 身が動きできない・・・
 これって 不自由って言わないのか・・・

P1110017.JPG現実の世界の中だけで意識が彷徨う(さまよう)とこうなる。   「おれは違うよ・・」「私は別よ」  ・・・気づいていないだけ。

オイラはロミオとジュリエットの公演の中に、自分に向き合える瞬間があったんだ。
宝塚はひとつのデバイス、なんだっていい。 
1日1回瞑想できる「静けさ」をもつ人ならそれは羨ましい限りだもの。
  劇場の直ぐ傍で、こんなモチーフをみつけたよ。
オイラは年代的にも「サユリスト」ではないが、吉永さんは
素敵な女性だと思う。
知性と品性があるもの。 

 TVに出ている現在の女役者には全くみられないもんな。
 阿川佐和子が60歳なのにチャーミングなのは知性がおP1110004.JPG散歩しているからだよ。だって、ぜんぜん飽きないでしょう。

宝塚歌劇団の舞台・・・・・・

修練の積み重ねが生む
「知的な品のある美」を空間に広げてくる。
 
まさに、透明な水の流れをそそぐステージだった。 
   

   

「ロミオ&ジュリエット」へのコメント

クライアントのマイちゃんのお陰で 星組東京公演欠かさず観劇 スッカリ宝塚通に。
 毎回「音咲 いつき」が成長している姿を目にして彼女の修練の積み重ねが
生む成長振りを体感出来る楽しさを満喫されていたのかも知れないと推測いたします。
師匠も、自己鍛錬を重ねて到達された今の年齢の結果
宝塚の公演舞台から「上善如水」の霊気を感じられたなんて 
オイラなんかが考え付かない独自の公演会の観賞方法です。(能の舞台を見ているようなーーー) 
舞台上の全員がたゆまぬ努力を重ね真剣に練習を繰り返し本番を真剣に演じているから伝わたのもあるでしょう。(キャッチボールの関係かもしれない)
師匠は 心から岡倉天心の言ったことが理解できる年齢になられたからで、 今回心が吸い込まれる瞬間に出会ったのではないかと考えます。
うらやましいばかりです。
オイラは、どうなんだ? 良い反省をさせていただきました

今回のブログを、読者の私が意識し、自分の頭で理解しようとするのは不可能です。
先生のありのままの裸の心が受け止めた波長だからです。
さまざまな起伏に飛んだ感情は、宝塚星組の創り出す世界から言葉で現すには困難なメッセージを受信したのでしょう。
お茶の先生からのくだりは、【別世界】へと私を引きずりこみます。
悩み、禅寺の老師様を訪ねると
一杯のお茶を出され、一口飲み干すと・・・
こう言われました。
「お茶の味がしたか?」
「はい」
「それでいいじゃないか」

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カテゴリー:院長ブログ  投稿日:2013年8月18日

         

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