「不合格」

「不合格」

P1100643.JPG「不合格」の通知が来た。
 ダメだとワカッテはイタモノノ、ちからが消えてゆくぜ・・
チャレンジャーでいること・・・このことは、どんなにオイラを生々しいとしたもの、新しいもの、自由なもの、まことなものを与えたろう?
チャレンジャーでさえいれば、オイラはいつも本当のオイラとなった。

6月9日のオイラブログにのっけた銀行系試験ね。  この試験に通ると、イイコとがオイラに一個あったんだよ。  7年前に取得したFP(ファイナンシャル・プランナー)という、資格があるのね。
 実P1100638.JPG際は、オイラには何の役にもたっていないんだけれどさ。
これが厄介でさ、2年ごとに継続教育を受けて更新しないと、パーになってしまう。
 しかも、その継続教育が15単位も必要で、もう凄い負担。かといって、折角、とったんだから・・という「もったいないお化け精神」が顔お出すんだよな。  

しかし、この銀行系試験パスすれば、一挙に単位満了になるんだ。 それでね・・・。  過去にも証券会社系の試験を受けimage-3.jpegて単位免除にしてもらったこともあってさ、まあ トライしてみたものの撃沈!!! 
このざまだ・・。 
反省点は、「計算機に精通しないと時間切れになるので、計算機と友人になれ!」ってところかな。   
 ここで「どうせ本業と関係ないんだからどうでもいいや」と投げてしまうと、全てに於いてこういう癖が付く。 それは本業にもいずれ及び、
「オイラでなくても、他の歯医者がやればいいんじゃん」という末路をたどるんだ。

 これは 哲学用語で「合理化」といわれている自我防衛規制。欲求が満たされなかったことに理屈をつけて正当化することなんだ。  
イソップの寓話の中に「酸っぱいブドimage-4.jpegウ」というのがあるの知ってる? ブドウを食べたいのに食べられなかったキツネが
「どうせあのブドウは酸っぱいさ」って捨てゼリフをはいたって話ね。

これは、理屈をつけることP1100601.JPGで欲求不満から心を守ろうっとしている例ね。 試験の直前に、勉強もせずにゲームばかりしているのは「逃避」。 意識すると都合の悪い欲求を無意識の中に押さえ込み、意識しないようにすることを、「抑圧」。  「あいつの 言うことを気にしていたらきりがない」といって無視するのはこれね。 
  おやー、この不合格通知、「不合格」の下に(合格点の90%以上の成績)と印字されているではないか・・!  うーーん あーあ、もうちょっとだったのになー、まあ、いいや どうせあのブドウは・・・(>_<)
 
 今ね、明治から大正、昭和初期までの文学作品を多読しているんだ。 いかに自分が、甘っちょろいか露見されて、気持ちいいよ。  
この時代の超人たちは、富士山のように気高い。
読んでて気になるのが、著者の経歴がみな同じで、もうこの場所にしか文化がなかったのか?って思うほどだよ。
この場所とは「一高→帝大」のことね。帝大は今の東大のこと。
   夏目漱石・正岡子規・谷崎潤一郎・和辻哲郎・山本有三・picc003.jpg芥川龍之介・菊池寛・芹沢光治良・川端康成・堀辰雄、もうきりがない、まだまだいるよ。  彼らの小説のほとんどが、ここを舞台としている。
  オイラの時代ではないのでオフクロに、そこんとこの事情をインタビューしてみたんだ。 
オフクロはもう超のつく文学少女(今は、ばあさん)で、事情通なんだ。   
そうしたらね、やはり全国の秀才がここに集結したらしい。蛍の光でpicd008.jpg勉強してきた苦学生も、ブルジョアも両方いた。
全寮生で、かれらの相互の化学反応たるや、日本中を震撼させ、文化を創造していった。
 「父が憧れていたのよ・・入れなかったことをずっとコンプレックスにしていた」  
  ここで言う父とはオイラのオフクロ方のおじいちゃんだ!    「そうか あんなコワモテの自信満々のおじいちゃんでも悔しいことってあったんだな・・」  

そういえば、上記の作家達は例外ゼロでみな、ドロドロと人picf001.jpg生を悩み、血を吹く挫折を味わっている。
 芥川や川端は自殺している。     
こんな人達だって、悩み敗れていくんだ。 有名になればそれだけ、悩みも倍増する。苦しいんだ。  
  楽な人生なんてない!   「楽」の正体は「逃避」「合理化」だ。
 
picc011.jpg 『不合格』に 向き合えるオイラでいたい。
 
芥川や川端も逃避による自殺だと、オイラは思っていた。
でも違うんだよな。 
あれは 正面から向き合って出した一つの答えだったんだ。 

ここまで 向き合えること自体、限界飛翔だ。

こういう昔の写真、なーんかいいんだよな!! 魂がある。
(前列中央・菊池寛)

「「不合格」」へのコメント

挫折と言えるかどうか? 『合格点に対して90%以上の成績』と 相手が言っているのだから合格に1点足らなかったのだろう。 再挑戦に期待。
超順調に行くと挫折した人の気持ちを理解できる奥の深い(懐の深い)人生は送れないのではないか? 色んな人を理解するには 必要な事として 宇宙からの声なのではないだろうか。
諦めない師匠を信じています。 変な癖を身に付ける必要はありません。 J君だって今自己を信じて奮闘中だろうし。
再チャレンジ 合格。 そんな 知らせを気長に待ちます。 役に立たない勉強なんて無いそう信じていますから。 身分、職業に関係ない そんな世界に踏み込んだ以上は 後戻りは無い 必要ない。 オイラ達にも良い刺激になっている 師匠のチャレンジ。医学 経済学 文学 哲学 マージャンのプロ ラーメン屋のプロ
全て 素晴らしい事。

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カテゴリー:院長ブログ  投稿日:2013年7月19日

         

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