風に吹かれて・・・・・

風に吹かれて・・・・・

image-18.jpegちょっと話は戻るけど、ノーベル文学賞ってやつね! 
米国のシンガーソング・ライターのボブ・ディランは、今年も、ノミネートに上がっていたんだ。 日本では村上春樹ばかり報道されて居たから、影が薄くなっていたけど、世界的には、毎年ボブ・ディランに注目がいくんだ! 
  実はオイラも、村上さんで無ければ、イッキに、ボブディランまで、時代が動いてくれ!!と願っていたよ!  
image-7.jpeg世界最大規模のブックメーカーの英ラドブロークスは、あの時さー、ノーベル文学賞受賞者を予想するオッズ(賭け率)を、日本の作家村上春樹氏に8倍でトップの評価を付けたんだね!そもそもこれが、日本中の期待ムードの原因だったんだけど・・
その時の2位が、米国のフォーク歌手のボブ・ディランで11倍だったんだ!ちimage-8.jpegなみに3位は実際に賞を受けた中国の莫言と、オランダの作家のセース・ノーテボームで13倍だったんだよ。 もう過去のことになったけどね!  知らない人は、なんで歌手が????ッテ思うでしょう?   
歌詞の文学性が評価されてのノミネートなんだ。  
これ、カッコイイよね・・詩が単独で評価されてノーベル賞なんて、
痛快だ!image-2.jpeg
賞の有無がボブの価値を左右する次元ではないけれど、痛快であることは確かだ(^^;)!
 
ボブ・ディランの代表曲は多すぎて全部なんて、紹介できないけど、
一番メジャーなのはBlowin’ In The Wind/邦題:風に吹かれて だな・・  これは深いよ・・人生に直面するいろんなことにピッタリ当てはまる・・・
『Like a Rolling Stone /転がる石のように』・・や『天国の扉』、『コーヒーをもう一杯』なんて曲も、最高に唖然とする。♪ 一押しはLike a Rolling Stone(^^;)   
image-17.jpeg中島みゆきのデビュー曲「時代」がこのBlowin’ In The Windに影響を受けて作ったと言うところからオイラの知る人となった
ボブ・ディラン・・・・・吉田拓郎は、「ボブ・ディラン無くして拓郎ナシ」とまで言い切っている。 スティビー・ワンダーのカヴァーも心を揺さぶるよ。

ボブ・・その数奇な人生と感性は、誰もマネ出来ない宇宙的な存在になっている。並じゃあないもの、あの一貫した生き方。   
古今東西、魅力的な人はみなブレズ、流行に、環境に作用されず自分を創りだしてくる。 そして絶対に誰image-13.jpegにも国家にも媚びることをしない・・・
そして真に自立している。 
オイラが、魅力を感じる一番の要素は、メッセージ性に抜きんでているところ。 自分の思いを語りかけるような歌い方で、世界中に語りかける事が出来るシンガーはそう多くない。
他には、ジョン・レノンくらいしか思い浮かばないもの。世界だよ・・もう言語を超えている・・・・
  image-3.jpeg感服・・・・・ノーベル賞は、特定の作品に与えられるものではなく、作品全体に与えられるので、
Blowin’ In The Wind/風に吹かれて ・・・・・・・が特別ではないけど、あえてこれだけに、しぼって言うね。この歌に関して、ボブ・ディランはかつて、こんな事、言ってたよ

この歌についちゃ、あまり言えることはないけど、ただ答えは風の中で吹かれているということだ。
答えは本にも載ってないし、映画やテレビや討論会を見ても分からない。風の中にあるんだ、しかも風に吹かれちまっている。
image-12.jpegヒップな奴らは「ここに答えがある」だの何だの言ってるが、俺は信用しねえ。
俺にとっちゃ風にのっていて、しかも紙切れみたいに、いつかは地上に降りてこなきゃならない。
でも、折角降りてきても、誰も拾って読もうとしないから、誰にも見られず理解されず、また飛んでいっちまう。
image-10.jpeg世の中で一番の悪党は、間違っているものを見て、それが間違っていると頭でわかっていても、目を背けるやつだ。
俺はまだ21歳だが、そういう大人が大勢いすぎることがわかっちまった。
あんたら21歳以上の大人は、だいたい年長者だし、もっと頭がいいはずだろう。」

P1080664.JPG『地球の存続に一番い
らないのは人間だと思いながら、オイラは生きている意味があるのか?』って
そんな多感な高校時代に聴いて歌詞を辞書片手に追っていた頃。
洋楽を聴いて涙を流したのは、この曲が初めてだった。 メロディーも綺麗で、今でもこの曲を聴くと胸が締め付けられる。  
・・・・・・・・・・・・だからさ、どうせ人はいつか死ぬ事は決まってるんだから、わざわざ手間かけて自分でどうにかする必要もないんだよ。  
  もがくのもいいさ、そんなときもある あるさ、 
 そして、、疲れたら、ただ、風に吹かれればいい・・・・・

■Blowin’ In The Wind/風に吹かれて (1963年作品)・・・・・・・ボブ・ディラン

How many roads must a man walk down
Before you call him a man
Yes, ‘n’ how many seas must a white dove sail
Before she sleeps in the sand
Yes, ‘n’ how many times must the cannon balls fly
Before they’re forever banned
The answer, my friend, is blowin’ in the wind
The answer is blowin’ in the wind

How many years can a mountain exist
Before it’s washed to the sea
Yes, ‘n’ how many years can some people exist
Before they’re allowed to be free
Yes, ‘n’ how many times can a man turn his head
Pretending he just doesn’t see
The answer, my friend, is blowin’ in the wind
The answer is blowin’ in the wind

How many times must a man look up
Before he can see the sky
Yes, ‘n’ how many ears must one man have
Before he can hear people cry
Yes, ‘n’ how many deaths will it take till he knows
That too many people have died
The answer, my friend, is blowin’ in the wind
The answer is blowin’ in the wind

彼はどれだけの道を歩かなきゃならないんだろう?
あんたが彼を人間扱いするために
白い鳩がどれだけの海を渡ればいいんだろう?
彼女が砂浜で眠るために
いったい何発砲弾をとばせばいいんだろう?
永遠に砲弾をなくすには
答えはね、我が友よ、吹き抜ける風の中さ
そう、答えは風の中なんだ

いつまで山は存在していられるんだろう?
波が洗い流してしまうまでに
どれだけの歳月人は存在していられるんだろう?
彼らが全ての自由を許すまでに
いったい何回振り向けばいいの?
見てないふりばかりしてさ
答えはね、我が友よ、吹き抜ける風の中さ
そう、答えは風の中なんだ

いったい何回見上げれば
彼が空を見られるようになるの?
いったいいくつの耳があれば
人々の嘆きが彼に聞こえるようになるの?
いったいどれだけの人が亡くなれば
死んだ人が多すぎるって彼は気づくんだろう?
答えはね、我が友よ、吹き抜ける風の中さ
そう、答えは風の中なんだ

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「風に吹かれて・・・・・」へのコメント

師匠に気付かせられたノーベル文学賞の懐の深さ 歌詞そのものだって文学賞の対象なんて?
でも兎に角いい内容だよ 
you tube で ”Blowin’ In The Wind/風に吹かれて”を入れ検索すると
ボブ・ディランの声でゆったりした流れの歌声が聞こえてくるから。
師匠の疲れたら、ただ、風に吹かれればいい・・・・・ ということがしみじみ伝わってくるよ。

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カテゴリー:院長ブログ  投稿日:2012年10月24日

         

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