ある野菜のストーリー

ある野菜のストーリー

 

P1070929.JPG「ナスとか、ホント美味しそうじゃん!」 
25日、土曜の夜のOK牧場の会で思わず、ツカちゃんは、
そう発したよ!
  うん! さすがは、わかってるねー! 
 この写真を自慢げに見せたのは,他ならぬオイラだ!
このナスも,キュウリもピーマンも,美味しいに決まっているんだ。  そうだ!これほど絶対的なものはないんだ。
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おなじ25日土曜日、
午前一番にKさんは、診療室にいたよ! Kさんは歯科材料やさんでクリニック開業以来の付き合いなんだ!。
本日は,クライアントとして診療台へ・・
「おはようございまーす! 今日はどーしました」
 『あっつ せんせー、診察前に、これ・・もし、よかったら・・』
P1070927.JPG「この野菜? もしかして、・・」 
『やっと、できたんです、採れたてです、娘のRから、せんせーにって』
 「これは、メチャクチャ嬉しい(^^;) 食べる前からもう、
ウマイッス!」  
『Rが,せんせーと約束したからって・・ 今日も、水を、やりに学校に行っているんで、僕に持って行ってくれと・・』
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なんと、丁寧に、透明な梱包までしてある・・ クー!  涙がデルゼ!   

Kさんのお嬢さんのRちゃんは、それこそ、生まれた時からの
オイラ・クリニックのクライアントというか、超のつく常連だよ! 
 いつも、明るくて、弟想いのイイコなんだ!  

kaitaku08.jpgそんな、Rちゃんが、そのオットリした性格故に、小学校高学年くらいから、イジメにあってるってKさんから聞かされたのが、昨日のことのようだ。   Rちゃんは だんだん学校へも行かなくなっていった。
Kさんも、中学になれば状況も、変わるはずだって、いつも、気をもんでたんだ。
image-1.jpegでも、中学も小学校の持ち上がりのようなものなので、状況は変わらなかった。それでも、植物と,対話できるRちゃんは、園芸部にはいって、それだけが、楽しくてなんとか、中学三年間休み休みでは、あったけれども、行ききったんだ。   
 image.jpegKさんは、「もう、中学を卒業してくれるだけでも十分です」って、そういって深く呼吸していたのを思い出すよ!  
そんな、 Rちゃんが、進路を決める最終段階になって初めて、口を開いた。 「私は、将来農業をやってみたい。 遠いいけれど、ガンバッテ通うから、農学校を受けさせてくれ」・・・と。
 もちろん、Kさんも、Kさんの奥さんも(奥さんもクライアントなんだ)、
とても喜んでいたよ。280px-ChuouNougyou_highschool.jpg 
そしてね、厚木のほうの農学校に入学してすぐに、
Rちゃんが、検診にきたんだ! 
 「おー、Rちゃん農学校に入ったんだって・・おめでとー!」
 『ありがとうございます! せんせー,野菜とか好きですか?  学校で、一年生の時から、作らせてくれるみたいなんで、出来たら、もって来ていいですか?』  
「好き好き大好きだよー、 ホントかよ・・じゃあ、100%約束だゼimage-5.jpegイ」
 「よかったー 、じゃあ、待ってて下さい、いつも、父がお世話になっているし、是非って思ってたんです」   
  
 そのときの嬉しそうな、Rちゃんの希望に満ちた、さわやかな笑顔と,
声のトーンをオイラは忘れらんないよ!   小さい頃からRちゃんのことを知ってるキャストも、” 父がお世話に・・” なんて言う言葉を
image-13.jpegRちゃんから聞くと思っていなかったよねー!って、(^^;) ・・・もの凄く驚いていたよ!!  もちろん、良い意味でね!
 「女子とか、少ないでしょう?」 
『ほとんど 男子ですよ・・女子はクラスに3人くらい』
image-11.jpeg毎日6時頃には家を出
て、帰りは10時くらいになることもある、と言うんだ。 
農作物を育てるって、大変なんだね! 
 Kさんの話だと、夏休みもほとんど無いんだって!  
 この暑さで、雨も降らないんでは、農作物も、スルメになっちゃうもんね!  だから、Rちゃんは、一生懸命水やりに行くんだ!
 
 そんなRちゃんが、一生懸命,丹精込めて、
育ててくれた野菜だよ!  
 喰う前からわかるよ! 『ウメーにきまってるんだ!』 
 image-10.jpeg15さいのRちゃんが,自分で、決めた自分の道・・・好きな道・・ 
  タマンナイヨな(*^_^*)
image-9.jpegきっと生きられる。 きっと生きる道はあるんだ! どこまでいったって人生には
きっと抜け道がある。  そして、その抜け道が 王道になったりするもんだ!
 
その時の環境が、人の命を奪うこともあるかもしれない。 
 image-12.jpeg しかし 人の魂や思いは、奪うことはできない。
 
25日土曜日の昼休み、
 すぐに、 オイラはRちゃんのキュウリをホオバッたよ、
次は,ピーマン炒めた・・
  ど、どんだけ ウマいんだよこれ!    


「ある野菜のストーリー」へのコメント

爽やかになる いい話。 朝から心が日本晴れ!!
いじめから 自力で脱皮して 自然を相手にする道に進むなんて うらやましい!! 
自然と闘うのではなく 共存共栄で今の道を究めて欲しい。 若い人にこんな素晴らしい心の持主がまだいてくれたことにオイラ心が和まされたね。
支えになっていた ご両親と師匠 それがきっと彼女のいじめからの突破口になったのではないだろうか。
 
ブログに掲載された野菜の見事なこと! 丹精こめて師匠のため 野菜のために彼女が手入れしている姿が脳裏に浮かぶ。 
自分の道を自分で決め それを 周りの身近な人が応援するなんて 最高の環境 
何が 本人にとって 『力』になるか わからないもんだね。 オイラも応援団に参加させてください。 
家庭菜園でなく農業としての 生業としての 農業をやる人に 感謝しています。頑張れ!!

ダラッと目的無く過ごしていた夏休み。
同じ高校一年生のわたし。 目が覚めました。
とても感動しています。Rちゃん、勇気のある、素敵な人です。あんなナス、ふつう、つくれない。

 素敵なブログをありがとう。
 心が温まるなどという表現はあまりにも陳腐で、使う方が苛立ちを覚えることすらありますが・・・読んでいて胸にグッと来て・・・
 このささくれ立った私の心に、師匠・Rちゃん・そしておとうさんが灯りを点してくれました。
 美味いのは、「食う前からわかる」と言える人に
「作る前から食べて欲しかった」のでしょうね!
 
 そんな「分かってもらえるヒト」に私もなりたいです。
 Rちゃんは、すこしづつ「分かってくれるヒト」を見つけて行こう!きっと君が見つけた自分自身の燈り(一燈)が周りを照らし始めますから大丈夫です。
 Rちゃんに送ります。
 『一燈を提げて暗夜を行く、暗夜を憂うる事なかれ ただ一燈を頼め』

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カテゴリー:院長ブログ  投稿日:2012年8月26日

         

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