追悼 小松左京

追悼 小松左京

 image-4.jpeg小松左京さんが80歳で永眠した。

『日本沈没』は小学生のオイラに衝撃的な影響を与えた小説だったよ・・小説だけでは、よく理解できなくて、ラジオで聞いてた記憶があるよ。
自分で作ったプラモデルのラジオだったから印象深いんだ。 
あのときからSFというか、宇宙に興味を持つようになったんだ。
当時、SF御三家と呼ばれる人たちが居て、小松左京、筒井康隆、星新一がその3人。3人とも天才的なアイデアを、破裂させんばかりに持っていて、ホント面白いんだよ。 
 推理小説が一番だったオイラも、この3人の小説には脱帽したもの・・

3人の中では筒井康隆がお茶目で、オイラの好みだったけど、本格派と言ったら、
やっぱり小松左京しか居ないよ。 
 「ペンは剣より強し」ということを思い知らされた作家だった。

 
SFって言うと、作者が勝手に想像して宇宙人でも登場させている小説だと思っている人が多いんだけど、甘いんだな・・ ある意味、未来予想であり、人類に対する警鐘でもあるんだよね・・小松左京氏の場合は特に、そういったメッセージ性が強かった。
 

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今回の大震災→福島原発→放射能汚染など、小松左京氏には,わかりきったことだった気がするよ。 自然を、なめていると、必ずしっぺ返しが来るって、いつも、言ってた!!!
2006年にリメイクされた映画「日本沈没」も、観たよ。 記憶に残っている場面があるんだ。 それは、日本沈没が確実になって、政府が、友好国中心に、日本人を出来るだけ多く受け入れてくれるよう、東奔西走している時のこと。
「どこの国に行きたいか、どうしたいか?」という、アンケートを日本人の有識者中心に行った結果、ある意見が圧倒的だったんだ。 
これには、オイラも、なる程って思ったし、オイラも、その意見を支持したよ。 
  

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それは『何もしないと言うこと』
 単一民族の、日本人がバラバラになっても,幸せにはなれない・・家族が、友人がバラバラになっても幸せでは、ない。
あわてても仕方がない、日本列島が沈むなら、我々も船の船長として一緒に沈もう・・・と言うもの。
 このある種、武士道にも通じる精神が、とても心に刺さった。この精神があるから、
 今回の大震災からも復興できるとわれわれはみんな信じることが,出来るんだと思う。
 筒井康隆は「日本沈没」をパロッて、「日本以外全部沈没」って言う短編をだしているんだ。 メチャクチャ面白かったョ! 『創造力』こそ人間の証明だね(*^_^*)
 おいらね、小松左京さんが、『京都大学時代ほとんど、授業には出ないで、
中庭で、寝っ転がって、小説ばっかり読んでいた』って,
             エピソードが、とても好きなんだ・・・(^_-)
 

「追悼 小松左京」へのコメント

今日小松左京さんが80歳で亡くなられたというニュース。 時代の移り変わりを実感。中途半端な社会主義国のような日本の組織そのトップに決断力と知識そして実行力が欠落しており 次世代を担う大切な子どもたちのスケールまでがチッチャクなっていてるように感じる今日この頃。それでも、オイラはきっと次世代を背負う現代の若者はきっとこの窮地を打破してくれると信じている。ユーモアとゆとりのある明るい明日の日本になることを期待しているよ。人間も地球も大宇宙も生きている このことに早く気付き、その中で先人の足跡を乗り越えて生きて行こう。

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カテゴリー:院長ブログ  投稿日:2011年7月28日

         

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