白熱授業 2

白熱授業 2

images.jpeg第1回目は『殺人に正義はあるか』というテーマで、まず「自分が路面電車の運転をしていて、誰かを犠牲にすれば他の誰かが助かる状況」を仮定して議論が始ままるんだよ

Lecture1 犠牲になる命を選べるか

あなたは時速100kmのスピードで走っている車を運転しているが、ブレーキが壊れていることに気付きました。

前方には5人の人がいて、このまま直進すれば間違いなく5人とも亡くなります。

横道にそれれば1人の労働者を巻き添えにするだけですむ。

あなたならどうしますか? こんな質問で授業が始まるんだ。大半の学生は5人を救うために1人を殺すことを選ぶ。しかし、事は、これでは、終わらないん

だ・・サンデル教授はさらに同様の難問を繰り出して行くんだ。

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この議論において、まず学生たちの間で「1人を殺せば済むところを5人も殺すのは正しくないから1人を殺すことを選ぶのが正しい」という意見や、「これは大虐殺や全体主義を正当化する心理と同じなんだ。ある人種を残すために他の人種を消滅させるんです」という意見が出でるんだ。

そこからさらにサンデル教授は別のケースを提示するんだ。これがまた、難題なんだ

100418_1.jpgよな?

教授「では路面電車の別のケースを考えてみよう。こっちのケースでも『5人を助けられるなら1人が死んでも仕方がない』という原理をみんなが支持し続けるかどうか、見てみよう。今度はキミは路面電車の運転手ではなく、傍観者だ。電車の線路のかかる橋にいて見下ろしていると電車の来るのが見えた。線路の先には5人の労働者がいる。ブレーキは効かない。このままだと電車は猛スピードで5人に突っ込み、5人は死ぬ。今回はキミは運転手ではない。

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『なんにもできない』と諦めかけたとき、自分の隣に橋から身を乗り出しているものすごく太った一人の男がいることに気づく。

もしキミがこの太った男を突き落とせば、彼は橋から走ってくる電車の前に落ちる。彼は死ぬが5人を助けることができる。さて、『彼を橋から突き落とす』という人は?手を挙げて。(ほとんど手が挙がらない)

じゃあ突き落とさない人。(多くの手が挙がる)

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突き落とさないという人がほとんどだ。

さあ、ここで質問だ。『1人を犠牲にしても、5人を助けたほうがいい』という原理はどうなったんだ?さっきはほとんど全員が賛成した原理はどうなったのかな?どちらのケースでも多数派だった人の意見を聞きたい。どうやってこの2つのケースの違いを説明するのか。(一人の学生を指差し)キミ」

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学生「2番目のケースでは人を突き落とすという能動的な選択を行わなければなりません。僕が突き落とさなければ彼はその状況とはまったく関係がなかったはずで、僕が彼を突き落とすという選択をしたせいで関係なかったはずの状況に彼を関わらせることになります。

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最初のケースは運転手と5人と1人という3者の関係性だけでしたけど、2番目はそれに別の要素が加わっていると思います。」

教授「でも待避線の男だって、太った男と同じに自分の命を犠牲にすることを自分で選んだわけじゃないよね?」

学生「そのとおりです。でも線路の上にいた」

教授「こっちの男は橋の上にいた!(学生たちの笑い) あとでまた意見を言ってくれ。これは難しい質問だ。キミの意見はすごくよかったよ。この2つのケースで、多数派が矛盾した答えを選んだ理由がわかる人は?誰か・・」

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この先もね、永遠と 続いていくんだよ! みんなは どう考える? わからないよね、 このケースとは ちょっと違うんだろうけど、 「日本沈没」が決定的になったとして、オイラが首相だったら、どうするかって、いう質問には、オイラは、結論が出ているんだ。  

それは 『何もしないこと』 単一民族の日本人を、申し訳程度に難民状態で、世界中に散りばめたって、「幸せ」だとは、オイラには感じないんだ。

 この時は、運命は運命として受け入れる、そんな風に 思っているよ。

「白熱授業 2」へのコメント

師匠 オイラの回答。 ある程度優秀な日本人はこの時点ですでに海外に出ていて、研究者であったり、優秀な商社マンだったり 外交官だったりする日本のDNAを継承した民族が残っているから 地球上からわが民族が消えるわけではないし 後は じたばたしても助からないなら 心静かに運命として受け取るように努力する。生を受けたものは必ず死が来るのだから。 死生観の教育をしかり身につけておく事が 今から必要かと‐‐‐‐。
オイラその場になった時 ドタバタしないで こんな態度がとれるなんて 言いきれないけど。 癌で余命何年なんて宣言された時に 同じ状態にならないよう 訓練しておかなくちゃ。
トップページの師匠の写真 経験を積んだいい顔の写真に代わってません?

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カテゴリー:院長ブログ  投稿日:2010年8月21日

         

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